実際に英語のハノンをやってみたやり方や感想をブログで紹介します
この本は文法書としても使えるので、内容も合わせてまとめました
英語のハノンはスピーキングのためのやり直し英文法スーパードリルとして有名です
人称や時制での動詞の変化や、疑問文での言葉の順番などを学習します
英文法も話すために使いやすく編集されています
日本人は 動詞の五段活用や「てにをは」を無意識に使いこなしています
あなたは、英語の人称や時制で動詞の変化が意識しないでできますか?
英文法には、5文型をベースとする文の構造があります
また、それらすべてに共通する、時制や否定・疑問文などがあります
構造と時制などを組み合わせて繰り返し練習することで、その実現を目指すものです
英語のハノンの使い方
英語のハノンの使い方を紹介します
基本的には音声を聞き、音読を繰り返すドリルです
この本は文法書でもありますが、よく見かけるものとは少し違います
- 5文型をベースにしている
- 説明はシンプルで余計な解説がない
- 話すために分かりやすい構成になっている
- 似ているフレーズを集めている
- 話す練習用なので、説明は少なく例文が豊富にある
- 人称や時制、否定や疑問などの変更を練習できる
これらを繰り返し練習することで、知識から使える英語にすることが目的です
いろいろな工夫がされていて、やり方次第で簡単にも難しくもなりそうです
進め方
根気よく、辛抱強く取り組めと書いていますが、やり方次第では違った進め方ができるかもしれません
時間に余裕があれば、最初から難しいやり方を取り入れなくてもいいでしょう
- 音声ファイルを聞き、テキストを見ながら発音する
→ 最初は書いている通りに読むだけでも十分 - うまく発音できなければ無理に合わせず、丁寧に発音を練習する
→ 何回か繰り返せば、意外と簡単に音声に合わせる事ができる - 最初は発音の微妙な違いを気にしない
→ 発音の違いを無くす練習を先にしても良い
→ 一度に完璧を目指すより、個別の練習を重ねる方が楽にできる - 日本語を見ないで、言葉の順番で意味を考えながら繰り返す
→ 英語を聞いているだけで、だんだんと意味が分かるようになる - 英語だけで意味を理解しながら、言葉を変更する
→ 言いたい内容を意識しながら話すよう心掛ける - ひたすら繰り返すことだけは根気よく続ける
→ 滑らかに、音声のリズムに合わせて発音する
※これは一つのやり方なので、気に入ればやってみてください
やり方
英語のハノンのような英文の置き換えはやり方で難易度が変わります
目で見て行うのは比較的簡単ですね、ルールに従えばいいので
でも、耳で聞いただけだといきなり難しくなります
英文を見て構文を考える余裕がなくなるためです
少しやり方を変えてみましょう
英語のみで内容を理解しながら言い換えると意外とスムーズにいきます
もちろん、構文の知識がある事が前提です
日本語を介さず英文を理解する事が重要です
例えば次の例を見てみましょう
I love you.
ほとんどの人は、聞いた瞬間(見た瞬間)に意味が分かると思います
「私はあなたを愛している」と和訳してから理解している訳ではありません
そんな感覚です
英語だけで理解するには、英語の語順で理解しないと追いつきません
これは慣れるしかないので、多くの英文の例文を読んで練習しましょう
英語のハノンは多くの例文を読むのにちょうどいい本です
続け方
続けるために楽しむことは重要です
少しずつできるようになると楽しくなります
少し慣れたところで本の最初に書いてある進め方に従えば、いきなり始めるより負担は少なくなります
繰り返し練習することを前提としていますが、何周ぐらい繰り返すかを考えたことがありますか?
一つの目安は、最初の言葉を聞けば続きが自然に出てくるぐらいでしょうか、本を見ないで
意識的に暗記するか、繰り返すことで自然に覚えるかはどちらでも問題ないでしょう
目的地に着くために急階段を登るか、緩やかな脇道を使うかの違いです
自分に合った進め方を見つけて、少しでも楽しく続けられるといいですね
(補足)使い方は自由なので、文法の基礎を再確認するために使う人もいるかもしれません
I’m off to work. (question)
Are you off to work?
She’s my teacher. (question)
Is she your teacher?
Is she your teacher? (Who)
Who is she?
英語のハノンをやってみた感想
英語のハノンをやってみました
英文をそのまま話すだけなら比較的簡単にできます
でも、主語や時制を変えるだけなのにうまく行きません
知っているだけの知識に比べ、使える知識は格段に難しく感じました
知らない単語があると、そこで止まってしまいます
ただ、意味を理解し発音を練習すると意外に上手く行きます
慣れる事がいかに重要であるかが分かりました
音声を聴いて正しくまねをすることで発音の練習ができます
でも、最初は発音まで意識して練習するのは簡単ではありません
それに特化した別のものを使い、並行した練習が効果的だと思います
文型の変更は文法を知っていても、音声だけでは難しいですね
目で見て行うときは、文型を考えルール通りにすれば簡単に変更できます
音声だけでは言葉の意味を理解しないとできないことが分かりました
練習で同じような構造の文が、それぞれのUnitの中で多くでてきます
文型とか分詞構造とかを意識しなくても使い方をイメージできるのはいい所だと思います
英語のハノンをやってみた効果
最初はテキストを見ながら練習しました
それぞれのユニットを数回繰り返しました
1周するのに1か月くらいのペースで進めました
2周目は、できるところはテキストを見ないで同じように繰り返しました
効果があったことがいくつかあります
声に出して練習しているので英語が話しやすくなりました
英語の構文や単語の使い方が語感でイメージしやすくなりました
これらは当然と言えば当然の効果です
話すこと以外にも効果は感じています
洋楽を聞くと歌詞が聞こえてくるようになりました
以前は意識して聞き取ろうとしていたのが自然に聞こえてくる感覚です
テレビやラジオでの英語の会話も同じです
意味の理解は簡単ではないけれど言葉が聞きやすくなったと確かに感じます
自分で発音できない言葉は聞き取れないと言われています
英語のハノンの話す練習は聞き取りにも効果があるのは間違いないようです
英文法の本としての英語のハノン
この本は英文法を構造的に整理し、縦軸と横軸に分けて分類しています
縦軸は基本的構造で5文型に集約され、受動態、準動詞、接続詞、関係詞があります
横軸は、分類したこれらすべての文型に共通する文法です
具体的には、時制、否定・疑問文、助動詞、比較、仮定法、強調・倒置などです
英語のハノンは、初級・中級・上級に分かれています
今回紹介するのは初級です
初級では次の内容が含まれています
・縦軸 5文型がベース、受動態、準動詞
・横軸 時制、否定・疑問文、助動詞
簡単に、本の構成と練習対象となる縦軸&横軸を紹介します
Unit0
ここは基礎の確認で、品詞と英発音の説明と練習です
発音の仕方をもう少し知りたい方はこちらをご覧ください
第1部 基本構造
練習する文型と時制の組み合わせは次の通りです
- 第1文型 現在形
- 第2文型 過去形
- 第3文型 進行形・助動詞
- 第4文型 現在・過去・進行形・助動詞
- 第5文型 現在・過去・進行形・助動詞
それぞれ、人称&単復、肯定文、否定文、疑問文の練習を行います
第2部・第3部
第1部の基本構造と横軸の組み合わせをベースにした次の練習です
- 疑問詞
- 受動態
- 現在完了形
- 命令文・否定疑問文・付加疑問文
- 不定詞
- 分詞
話す練習用のドリルですが、ご覧の通り文法書としても画期的なものになっています
おわりに
このドリルは一度の練習では不十分です
ピアノの「ハノン」と同じように、ひたすら繰り返し練習が必要です
それによって英語の形(文法)が意識しないで使えるスキルを身につけましょう
英語を知っているだけの知識から、使える知識になった事を実感できる日はきっときます
著者の横山雅彦先生から、Twitterでコメントを頂きました
ありがとうございます
実際に使ってみた感想は人それぞれです
参考にどうぞ