不定代名詞の一覧(単数、複数)!none of us は単数・複数?

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不定代名詞一覧 none of us は単数・複数?

I, you, this などの代名詞の中に不定代名詞と呼ばれるものがあります

I, you, this などは特定の人や物を指しています

それに対して、不特定の人や物を指すのが不定代名詞です
例えば all, some, anything などです

単数か複数か迷うものもあるため一覧にしてまとめました

その中でも none は特殊なので詳しい説明をしています

このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです

できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)

記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の多くの記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん


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目次

不定代名詞の一覧

主な不定代名詞を、単数/複数/両方に分類した一覧表です

まず初めに every, some, any, no と boby, one, thing, where などを組み合わせたものがあります
普通は1語で書きますが、no one だけはそのままかハイフン(no-one)を入れます

これらは一つのまとまりで、単数として使います

スクロールできます
単数
everybodyeveryoneeverythingeverywhere
somebodysomeonesomethingsomewhere
anybodyanyoneanythinganywhere
nobodyno onenothingnowhere

そのほかのものです
こちらは意味によって単数/複数が決まります

単数
eachone
eitherneitherotheranother
littlemuchless
複数
bothothers
fewmanyfewer
両方
allhalfnone
someanymoremost

単数

  • each や one はその単語が一つのものを指しているので単数です
  • either から another も一つのものを指しています
  • little, much, less は不可算名詞に使うため単数です

複数

  • both は2つのものなので複数、others も複数を表わしています
  • few, many, fewer は可算名詞に使うため複数です

両方

  • 不可算名詞、可算名詞の両方に使えるものです
  • 不可算名詞に使えば単数です
  • 可算名詞に使えば複数です

everybodyの仲間は単数として使います
後半の不定代名詞は意味を考えて判断します

使用例

(単数)

Everything is great.

すべてが素晴らしい

One was tall and the other was short.

一人は背が高く、もう一人は低かった

(複数)

Many things go through my mind.

たくさんのことが私の心をよぎります

(両方:比較)

All is forgiven.

すべてが許されます

All have arrived.

全部到着しました

(両方:比較)

I think there is some of the reaction.

多少の反響はあると思います

There are some of the best teachers.

最高の先生もいるよ

(両方:比較)

Most of the town is covered in snow.

町の大部分は雪に覆われています

Most of the drinks are already gone.

ほとんどの飲み物はすでになくなっています

all of M
none of M
some of M
most of M
など
これらはM(名詞)に合わせた動詞(単数形/複数形)にします
M が不可算名詞なら単数形、可算名詞なら複数形です

none は単数か複数か?

注意が必要なのは none です

everybodyの仲間の no one の位置は none では、と思いませんか?

そう考えた文法学者が none は単数だと主張しても不自然ではありません
none は no one からできたので単数だと言っています
実際に1900年頃の教科書に単数として扱うように書いてあり、そう教育していたところもあるようです

none の使用状況

次の図のように、19世紀後半から複数(are)が減り単数(is)が増えているのは教育の影響とも思われます

none is, none are
none of us

none を単数として使うときのイメージ

ケンブリッジ・ディクショナリーに次のような記述があります

Cambridge Dictionary から抜粋

In formal styles, we use none of with a singular verb when it is the subject.
However, in informal speaking, people often use plural verbs:
正式なスタイルでは none of は単数形の動詞を使用します
ただし、カジュアルな会話では複数形の動詞をよく使用します

none of を単数形の動詞で使う
19世紀後半ぐらいから教育を受けた知識層が主に使っていたのでしょう
formalと言われる要因の一つとも考えられます

none の一般的な使い方

一方で普通の会話では意味を考えながら言葉を選びます
単数の名詞は単数形、複数の名詞は複数形の動詞を選ぶのが自然です

(両方:比較)

None of his work has been done.

彼の仕事はなにもできていない

None of us are perfect.

私たちは誰も完璧ではない

これは All などと同じで自然な使い方です
不可算名詞(work)なので単数形、可算名詞(us)なので複数形の動詞になっています

none の文法的な説明

none は次の使い方も文法上正しいとされています

None of us is perfect.

私たちは誰も完璧ではない

次のような説明がありました

none は not one と not any の両方の意味があり次のように書き換えできます

Not one of us is perfect.

完璧な人は一人もいない

Not any of us are perfect.

完璧な人は誰もいない

一人もいない意味なら単数(is)
誰もいない意味なら複数(are)

GIUでも次のように説明されています

Grammer in use から抜粋

After none of + plural (none of the students, none of them etc.) the verb can be singular or plural.
・None of the students were happy.
・None of the students was happy.

none of +複数名詞 の後の動詞は単数形も複数形も可能です

文法的にはどちらも正しいので、どちらを使っても間違いではありません
ただ、両方正しいのは一見良さそうに見えますが弊害もあります

それは混乱を招く要因なのです

none の単数・複数問題はこうして起きる

None of us is perfect.
None of us are perfect.

先ほどの例で、この2つはどちらも文法上正しいとされています

でも、一般的に文法を重視する人は無意識にどちらか一方が正しいと思っています
そして、この例では all などと同じ使い方で複数(are)が正しいと考えるのが普通です

ここで問題が起きます
常に単数扱い(is)が正しいと思っている人が一定数いるのです

そのため is, are のどちらを使っても違和感があると指摘される可能性があります

両方正しいことを知らなければ、ネイティブでも自分が正しいと議論になります

根拠なく一般的な複数(are)を使っている人は自分は間違っていたと考えます
英語の先生ですら信頼している人に言われると自分は間違っていたと思ってしまいます

そもそも、この例文が両方正しいということ自体が不自然に感じませんか?
残念ながら今の文法では両方正しいとされています
どちらを使っても正しいですが、どちらを使っても間違いだと指摘されることがあります

個人的な見解

none の意味と使用法は no one の枠を超えています
・everybody の仲間は単独で主語になりやすい
・none は all の仲間のように使われることが多い(none of sb/sthなど)

この問題は次のことから起きているようです
・none の生い立ちは everybody の仲間だが、使い方は all や some のように振るまう

none の再確認

① no one について
everybody の仲間は no one(no-one) です
none ではありません

② none の単数扱いについて
none は単数にも複数にもなります
ただし、常に単数として扱っても文法上誤りではありません

none は単数/複数のどちらも正しいとされています
でも、どちらを使っても人によって多少の違和感があります
文法書での解説はあまり見かけませんが、ネイティブスピーカーでも混乱しています

両方正しいと知っているだけで問題は解消します

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