Grammar in Use シリーズは世界的に人気のある英文法のベストセラーです
日本語版も含めたシリーズは、全体で7種類あります
イギリス英語の初級・中級・上級、アメリカ英語の初級・中級、日本語版の初級・中級です
始めにシリーズを一覧にして全体を把握しやすくしています
最適な本を見つけやすいように、それぞれの内容を比較して説明しました
Grammar in Use を選ぶ人の役に立つことを期待します
電子書籍 の使い方はこちらにまとめました
2022/8/30で旧サイトが閉鎖されるので、2022/7以前から利用している人は新サイトで再登録が必要になります
Grammar in Use シリーズの種類
Grammar in Use シリーズは全体で7種類あります
イギリス英語の初級・中級・上級、アメリカ英語の初級・中級、日本語版の初級・中級です
本の種類
イギリス版
次の3種類があります
- 初級 Essential Grammar in Use Fourth Edition
- 中級 English Grammar in Use Fifth Edition
- 上級 Advanced Grammar in Use Fourth Edition
Third Edition(注)
(注)2024/4時点の公式サイトでは上級編はThird Edition の写真が使われていますが、上級編の最新はFourth Editionです
アメリカ版
次の2種類があります
- 初級 Basic Grammar in Use Fourth Edition
- 中級 Grammar in Use Intermediate Fourth Edition
日本語版
次の2種類があります
- 初級 マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編) 第四版
- 中級 マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編) 第四版
*バージョンは2022/2時点で最新のものです
*バージョンによって表紙のデザインが大きく変わっています
本の種類は7種類ですが、販売されている本は付属品の有無で、更にバリエーションが増えます
付属品
それぞれの本で付属有りと、付属無しが存在します
① 解答&ebook付 with answers and ebook
② 解答付 with answers
③ 付属無し without answers
*付属品は、本の中に書いている access code を使ってアクセス&ダウンロードします
更に、上記に加えて、「学習手帳付 日本限定版」もあります
本体+付属品に、学習手帳がついたものです
付属品について
解答は欲しいですね
ebookは余裕があれば選びましょう
学習を続けていると、欲しくなることもあります
日本限定版の学習手帳は好みの問題ですね
私は日本限定版を選んでしまいましたが、今のところ未使用です
Grammar in Use の内容比較
シリーズの特徴
個々の比較の前に、Grammar in Use シリーズの特徴を説明します
よく見かける英文法の本は文法が中心です
そのため、文法についての多くの解説があります
いくつかの例文はありますが、文法を説明するためのものです
Grammar in Use は、文法の説明が中心ではありません
in Use が示す通り、使うことを目的とした英文法です
説明は最低限で、例文が豊富です
まず、言葉を使うシーンがあり、それに合わせた例文を示し該当する文法を説明しています
もちろん文法書ですから、1ページ1ユニットで一つの文法に絞った説明が始まります
多くの例文を見て、使う状況をイメージしながら文法が学べます
もう一つありがたいことがあります
例えば助動詞の can と could は同じような使い方ができます
でも、状況によって使える場合と使えない場合があります
それぞれの例文を比較できるように並べているので、違いがよく分かります
まさに使うための英文法ですね
イギリス英語、アメリカ英語、日本語版
イギリス英語
Grammar in Use シリーズは、1985年に出版されたEnglish Grammar in Use(イギリス英語中級編)から始まっています
そして、イギリス英語の初級編、上級編ができました
アメリカ英語
アメリカ英語は初級編と中級編があります
それぞれイギリス英語版をベースに、アメリカ英語で変わるところを変更しています
公式サイトにあるサンプルを比べてみましたが、違いを見つけるのが難しいくらいの差しかありませんでした
おそらく通貨は、イギリス版ではポンドでアメリカ版ではドルです
単語の違いや、表現の違いは少しあります
イギリスは正装した紳士のイメージ、アメリカはGパン&Tシャツの気軽なイメージですね
イギリスは伝統を重んじる国で言葉もきちんとしていますが、アメリカは多くの移民もいるので言葉もだんだん簡略化されています
きちんと英語を学びたい人はイギリス英語を好む人もいます
日本ではアメリカ英語を教えるのが普通なので、アメリカ英語が馴染みやすいと思います
日本語版
日本語版は、そのアメリカ英語を日本語に翻訳したものです
デザインや内容はそのままで、説明部分を日本語に翻訳しています
和訳や説明の追加も一部あるようですが、ほとんど追加はありません
初級編だと日本語版を選んでもよさそうです
中級編を選ぶレベルがあれば、やさしい英語を使った説明なので、英語版がお勧めです
初級編、中級編、上級編
初級編
初級編は中学英語レベルです
・be動詞は人称と単数複数で違う
・時制によって動詞が変化する
・否定文や疑問文の作り方など
初歩の初歩から説明が始まります
もし初級編を選ぶとしたら、日本語版ですね
英語版だと説明が読めず続かない可能性がありそうです
ただ、日本人にとって初級の内容では、このシリーズを選ぶ価値があるかは分かりません
中級編
ある程度英語を知っている人向けに、普通に英語を使うのに必要な内容が入っています
文法だけでなく一般的な使い方まで説明があるので、細かなニュアンスを表現できるようになります
最初に作られたのが中級編であるのも納得できます
・状態や五感を表す動詞は、普通は進行形にしない
・will と would、can と could などは同じような使い方ができるが、両者を比較する例文があり微妙な違いが分かる
こういう説明をみると、それぞれのニュアンスの違いを感じる事ができます
中級編を選ぶレベルがあれば、できれば英語版に挑戦してもらいたいです
難しい表現はほとんどないので、高校生ぐらいのレベルで十分読めます
イギリス英語にするか、アメリカ英語にするかは好みの問題ですね
内容はほぼ同じです
日本ではアメリカ英語を教えるのが一般的です
このシリーズはイギリス英語をベースに始まっています
イギリス英語は第五版、アメリカ英語は第四版が最新です
私が利用しているのはイギリス英語の第五版です
個人的にはアメリカ英語の第五版が早く出版されることを期待しています
(2023年4月に書店のGIU特設コーナーで確認したところ、新版の発売予定はないとのことです)
上級編
内容は、中級編が一般的な使い方を説明しているのに対して、上級編は特別な使い方を説明しています
普通の会話では使われる頻度は多くはなさそうです
日常会話をお考えの方は重要でないかもしれません
TOEICの試験を考えている人も、700~と公式サイトに書いています
日本語に不慣れな人が間違った日本語を使っても、私たちは何事もなく理解するように、多少表現が違っても通じます
より正確に話したくなった時に選べばいいと思います
今のところ上級編はイギリス英語しかありません
初めての人はこちらを選ぶより、中級編から始めましょう
上級編を選ぶ人は、ここの説明を見るべくもなく上級編を選ぶでしょう
上級編は中級編を使った後で十分です
おわりに
Grammar in Use シリーズは、全体で7種類あります
販売されている本は付属品の有無により、さらに種類が増えています
それぞれの特徴を知って、自分に最適な一冊が選べることを期待します
私は、イギリス英語の中級編(with answers and ebook & 日本限定版)を買いました
でも、一番のお勧めは、アメリカ英語の中級編(with answers and ebook)です
日本で普通に教えているのがアメリカ英語なので、なじみがあるためです
あくまでも個人の感想です
それぞれの本の比較は公式サイトのサンプルを見た範囲で行っています
公式サイトはこちらです
バージョンが多いため、購入の際は間違えないように注意してください
アメリカ英語(中級編)