接続詞は次のように分類しています
(等位接続詞)
- 接続詞全般&等位接続詞(and、but、orなど)
(従属接続詞:名詞節+副詞節)
- 名詞節になる従属接続詞1(that)
- 名詞節になる従属接続詞2(if、whether)
(従属接続詞:副詞節)
- 多くの意味になる接続詞:as(asに関連する since、because、though)
- 時間関連の接続詞(when、before、until、onceなど)
- 条件、その他の接続詞(except、unless、whereなど)
ここでは、名詞節になる従属接続詞2(if, whether)について説明します
このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです
できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
English with Lucy
ChatGPT
YouGlish
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
mmmEnglish
gymglish
engVid
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)
記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん
接続詞 if, whether
if と whether の意味は似ていますが、使い方は少し違います
if は条件文(副詞節)になる印象が強いですが、名詞節にもなります
whether も同じように副詞節、名詞節のどちらにもなります
それぞれ名詞節で使える場所は次の通りです
if
- itが仮主語で意味上の主語、目的語
whether
- 主語、補語、目的語
- 前置詞に使える
- 名詞の同格
名詞節のif, whether
(主語:比較)
①It’s unclear if that actually happened.
それが実際に起こったかは不明です
②It’s unclear whether that actually happened.
それが実際に起こったかどうかは不明です
③Whether that actually happened is unclear.
それが実際に起こったかどうかは不明です
主語になるときと it を仮主語とした意味上の主語になるときでは、ニュアンスが少し違います(ChatGPT)
①:気軽な状況や日常会話で自然に聞こえ、会話では一番多く使われています
②:whether を使っているので少し丁寧、会話でも書き言葉でも使います
③:形式ばった表現、公式の場所や書き言葉でよく使います
補足:主語になるif節は必ず仮主語(it)で始まります
(目的語:比較)
She asked if I needed help.
彼女は私に助けが必要か聞きました
She asked whether I needed help.
彼女は私に助けが必要かどうか聞きました
この使い方は間接疑問によく合います
(目的語:比較)
I don’t know if I can drive. My foot really hurts.
運転できるかわかりません。足が本当に痛いです
I can’t decide whether to paint the wall green or blue.
壁を緑に塗るか青に塗るか決められません
if は whether より一般的です
whether は複数の選択肢があるときによく使います
(補語)
The question is whether that’s right.
問題は、それが正しいかどうかです
The truth of the matter is whether you’re growing up.
問題の真実は、あなたが成長しているかどうかということです
補語になるのは whether だけで if は使いません
(前置詞の後)
I’m interested in whether it’s going to rain.
私は雨になるかどうかに興味があります
I’m thinking about whether or not she is there.
彼女がそこにいるかどうかについて考えています
前置詞の後は whether だけで if は使いません
(同格)
There is some doubt whether we will finish.
完了するかどうかは疑わしいです
There’s first the question whether that’s a good idea.
まず、それが良い考えかどうかという疑問があります
同格になるのも whether だけで if は使いません
副詞節のif, whether
(if)
We’ll help if you need us to.
必要なら手伝いますよ
If you do it the right way, it can also be lots of fun!
正しい方法で行うと、とても楽しくなります
よく見かけるifの条件文は副詞節です
条件文の詳細は別途まとめているこちらをご覧ください
(whether)
I’m going, whether she likes it or not.
彼女が好むと好まざるとに関わらず、私は行きます
It’s a good story, whether or not it’s true.
それが本当かどうかは別として、それは良い話です
whether の副詞節は「かどうかは別として」という意味になるのが普通です
wherther or not
Whether or not you like it, I’m going out tonight.
あなたが望むかどうかに関わらず、私は今夜出かけます
whether or not は具体的に「どちらかに関わりなく」という意味の慣用句です
(比較)
It is unclear whether or not this is the right answer.
正しいか違う答えかどうかはっきりしない
It is unclear whether this is the right answer or not.
答えが正しいか違うかどうかはっきりしない
It is unclear if this is the right answer or not.
答えが正しいか違うかはっきりしない
whether or not は丁寧で、公式の場所や書き言葉でよく使います
or not を最後にすることもできます
if or not と続けるのはダメですが、if で始め or not を後ろにすれば大丈夫です
公式な場所では whether、日常会話では if が好まれます(ChatGPT)
(比較:or not の省略)
The question is whether or not that’s right.
問題はそれが正しいか正しくないかです
The question is whether that’s right.
問題はそれが正しいかどうかです
状況により or not を省略できます
曖昧さをなくし読みやすくするために省略しないこともよくあります
(省略しない例)
Whether or not you agree, the decision has been made.
あなたが賛成するかしないかに関わらず、決定はすでに下されました
The terms apply whether or not the user has read the agreement.
契約を読んだか読まないかに関わらず、条件が適用されます
否定的な可能性を具体的に示すときは省略しません
公式な文章や契約書では、曖昧さを避けるために省略しないのが一般的です(ChatGPT)
(その他)
The reality is, whether we know it or not, we already care about climate change.
現実には、私たちが知っているかどうかに関係なく、すでに気候変動を気にしています
whether節をカンマで区切って文中に入れることもできます
おわりに
if は条件文の印象が強いため「もし~なら」の印象が強くあります
一方で名詞節になると「~であるか」になります
whether は「~であるかどうか」の意味で or not まで含んでいるイメージです
それぞれのイメージを理解してから例文で確認すると、より知識が深まります
このブログの内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します