句動詞 get on の意味!例文と使い方を解説します

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句動詞 get on の意味と使い方

get on は「進む、続ける」イメージです。そのイメージがいろいろな状況で使え、それぞれの意味に解釈されます。

句動詞の記事の内容と例文で参考にした主なものはこちらです。

ここで紹介している句動詞は English Phrasal Vervs In Use および Cambridge English Dictionary に載っているものをベースにしています。

<文法書、辞書>
・English Grammer in Use(GIU
・English Phrasal Verbs in Use
・Cambridge English Dictionary(Cambridge
<英語学習サイト&Videoなど>
・ChatGPT(解説)
・YouGlish(例文)

get を使った句動詞の一覧はこちらをご覧ください。

目次

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get on の概要

get on のイメージは「前に進む、続ける」で、そこから次の意味に派生しています。

  1. 物理的に進む  → 乗る
  2. 人間関係が進む → 仲よくする
  3. 作業が進む   → 進める、続ける
  4. 話題が進む   → 次に進む
  5. 年齢が進む   → 年をとる
  6. 生活が続く   → 何とかやる

それぞれの意味と形式です。

  1. 乗る   :get on + 乗り物
  2. 仲よくする:get on (with) + 人
  3. 続ける  :get on with + 作業
  4. 次に進む :get on to + 話題・行動
  5. 年をとる :be getting on + in years
  6. 何とかやる:get on in life

一部の意味(get on with:続ける、get on to:次に進む)はイギリスの口語で好まれますが、それ以外は地域差はありません。

引き続いて、個々の句動詞の例文と使い方を紹介します。

get on の意味

get on:乗る

I get on my mountain bike.

マウンテンバイクに乗ります。

You get on a bus, and you get off the bus.

バスに乗り、バスを降ります。

上に乗るタイプの乗り物は get on です。(中に乗り込むタイプは get in)

Wow we’re about to get on to the freeway.

わあ、もうすぐ高速道路に乗るよ。

Get on the phone, call your credit card company.

電話をかけてクレジットカード会社に連絡してください。

乗り物以外にも、乗る意味で使うことがあります。
get on the phone(電話をかける)は一般的です。日本語で「電波に乗せる」と言うのと似ていて、英語でもメディア関連は on を使います。

get on:仲よくする

Do you get on with your parents?

あなたは両親と仲が良いですか?

I really get on with my team. I really enjoy working here.

チームととても仲よくやっています。ここで働くのが本当に楽しいです。

人と(いい関係が)続くイメージです。

get on:続ける

Let’s get on with the lesson.

レッスンを続けましょう。

They need to be getting on with what’s really important.

彼らは本当に重要なことに取り組む必要があります。

get on with は続けるとか進めるという意味で、イギリスの口語では自然です。

I just tried to get on with my day.

いつもの一日を過ごそうとしただけです。

I’m just going to get on with my life.

ただ自分の人生を続けるつもりです。

I buckle down and get on with my work.

腰を据えて仕事に取りかかります。

get on with には day, life, work がよく続きます。day(日常をこなす)、life(前向きに生きる)、work(仕事を進める)のような意味です。それぞれ、嫌なことがあっても前に進むというニュアンスがあり、定番フレーズ化しています。
get on with はイギリスでは自然な口語ですが、アメリカでは書き言葉やナレーションで好まれます。(ChatGPT)

get on:次に進む

Let’s get on to the next question now.

では、次の質問に移りましょう。

We can get on to doing something else.

他のことに取り組むことができます。

get on to は次に進むイメージです。

Now let’s get on with the conversation.

会話を進めましょう。(話を続ける)

Now let’s get on to the conversation.

会話に進みましょう。(本題に移る)

with は会話と共になので、会話を続けるイメージです。to は会話に向けてなので、会話に移るイメージです。日本語の「助詞+動詞の活用形」に英語の「前置詞」が対応している感じですね。
(補足:直訳に近い和訳にすると、対応している感じが分かりやすくなります。)

get on:年をとる

He’s getting on a bit in years.

彼も少し年を取ってきた。

You’re getting on up there in years.

だいぶお年を召してきましたね。

この意味では進行形が自然です。「年を取る」は一瞬の到達点ではなく、ずっと続いている変化だからです。(ChatGPT)

He is getting on up there in years.

彼もかなり年齢が増え進んでいる。(いい年になる)

He is getting on there in years.

彼もかなり年齢が進んでいる。(年を重ねる)

He is getting up there in years.

彼もかなり年齢が増えている。(年をとる)

get up もよく使わます。年齢が増えるイメージなので up は自然です。
3つとも遠回しで気遣いが入っているので、少し丁寧な表現になります。
・ get on は落ち着いた感じの口語で、イギリス英語で好まれます。
・ get up は気軽で自然な口語で、アメリカ英語で好まれます。

get on:何とかやる

That is how they will get on in life.

それが、彼らが人生を歩んでいく方法です。

Everyone has the opportunity to get on in life.

誰にでも人生で成功するチャンスがあります。

get on (in life) は人生を歩んでいくとか、(うまく歩んで)成功するという意味になります。

What should determine how you get on in life is your hard work and your talents.

人生でどのように成功するかを決めるのは、あなたの努力と才能です。

この例文のようにやや丁寧で、スピーチや文章、教育的文脈でよく出てきます。

get on の使い方

ここからは、意味の説明で使った例文を用いて使い方を説明します。また、get on は文脈から解釈される意味ではなく、直訳に近いものにしています。

句動詞は一般的に日常会話向きです。対応する1語の動詞や使い方を知っていれば状況に合う自然な表現ができます。

get on:乗る

I got on my mountain bike.

マウンテンバイクに乗った。

I mounted my mountain bike.

マウンテンバイクにまたがりました。

You got on a bus.

バスに乗った。

You boarded the bus.

バスに乗車しました。

We’re about to get on to the freeway.

もうすぐ高速道路に乗るよ。

We’re about to enter the freeway.

もうすぐ高速道路に入ります。

We’re about to merge onto the freeway.

もうすぐ高速道路に合流します。

ChatGPT による解説です。
get on は bike, bus, freeway のどれにも乗るという意味で使えますが、1語の動詞はそれぞれきれいに別れます。
・自転車、馬などに乗る  :mount(またがる)
・バス、電車、飛行機に乗る:board(乗り込む)
・道路などに入る、合流する:enter(入る)/merge onto(合流する)
それぞれ口語では get on が自然ですが、書き言葉や丁寧に話すときは1語の動詞が合います。
(補足1)ride my bike のように ride を使うと、乗るというより運転するニュアンスになります。
(補足2)merge onto は合流するという運転用語寄りで、運転教習やナレーションに最適です。

get on:仲よくする

I really get on with my team.

チームと本当にうまくやっている

I really get along with my team.

チームと本当に仲よくやっています

I really work well with my team.

チームと本当に順調に仕事をしています

I really have a good relationship with my team.

チームと本当に良い関係を築いています

ChatGPT による解説です。
・get on :仲がいい、気が合うという人間的な相性が中心
 ★★☆☆☆ イギリスの日常会話で使われる
・get along:get on とほぼ同じで付き合いがうまくいく感じ
 ★★★☆☆ 会話ではこちらがより一般的である
・work well:人間関係よりも仕事上の相性に焦点がある
 ★★★★☆ 仕事関連の話で使われる
・have a good relationship:人間関係を事実として説明している
 ★★★★★ 丁寧なので面談用や公式の文書に合う
(注)★★★☆☆は丁寧度の目安です。

I get on with my team.

チームとうまくやっている。

I get along with my team.

チームと仲よくしている。

I get on well with my team.

チームととてもうまくやっている。

I get along well with my team.

チームととても仲よくしている。

ChatGPT による解説です。
get on, get along の後に well を使うこともあります。get on は「問題なく進む → 人間関係がうまくいく」のように well の意味が含まれています。 ここで well を使うと、強調したり意味をより明確にできます。

get on:続ける

Let’s get on with the lesson.

レッスンに戻ろう。

Let’s continue the lesson.

レッスンを続けましょう。

Let’s resume the lesson.

レッスンを再開しましょう。

Let’s proceed with the lesson as scheduled.

予定通りにレッスンを続行いたします。

ChatGPT による解説です。
・get on with:雰囲気を切り替えて再開する
 ★★☆☆☆ 口語的で学校の先生などがよく使う
・continue:中断の有無に関係なく続ける
 ★★★☆☆ 普通なので迷ったらこれにする
・resume:休憩やトラブルなどの中断後に再開する
 ★★★★☆ 司会やアナウンスなどの案内調に合う
・proceed with:改まってプロセスを淡々と進める感じ
 ★★★★★ 会議や式典などの公式な場面向き

英:I’m just going to get on with my pancake.

パンケーキを進めます。

米:I’m just going to get back to my pancake.

パンケーキに戻ります。

米:I’ll keep going with my pancake.

パンケーキを続けます。

イギリスでは get on with がとても自然な口語です。アメリカでは get back to か keep going が好まれます。イギリスでは、抽象表現や慣用フレーズを好む傾向があり、一方アメリカでは、動作の直接性を好む傾向があります。そのため、この例のようにイギリスとアメリカで好まれる表現が異なることがあります。

get on:次に進む

We can get on to doing something else.

他のことに進もう。

We can start doing something else.

他のことを始めましょう。

We can move on to doing something else.

他のことに移りましょう。

We can proceed with doing something else.

次の案件に続行いたします。

ChatGPT による解説です。
・get on to:今の話題や作業から軽く切り替える感じ
 ★★☆☆☆ 雑談や打ち合わせ中の自然な一言になる
・start:新しく始めることに焦点がある
 ★★★☆☆ シンプルで中立的なので、会話でも説明でもOK
・move on to:区切りをつけて次へ進む感じ
 ★★★★☆ 文章や会議の司会進行で定番の表現
・proceed with:管理的で業務の進行を淡々と伝える感じ
 ★★★★★ 公式会合での進行や業務報告などの書き言葉に合う

get on:年をとる

He’s getting older a bit.

彼は少し年をとっている。

He’s getting on a bit in years.

彼は少しお年を召している。

He’s aging a bit.

彼は少し老いてきています。

He’s advancing in age a bit.

彼は少し年齢が進んできています。

ChatGPT による解説です。
・be getting older:率直だけどきつくない言い方
 ★★☆☆☆ 普段の日常会話で自然に使える
・be getting on:直接的でなくやんわりと遠回しな感じ
 ★★★☆☆ イギリス人が好む失礼にならない言い方
・be aging :老化しているという事実を表現している
 ★★★★☆ 医学の話や報告文寄り
・be advancing:最も改まった表現で、回りくどく事務的である
 ★★★★★ 公式文書に合う

get on:何とかやる

That is how they will get on in life.

それが彼らが人生を進んでいく方法だ。

That is how they will succeed in life.

それが彼らが人生で成功する方法です。

That is how they will thrive in life.

それが彼らが人生で成長する方法です。

That is how they will prosper in life.

それが彼らが人生で繁栄する方法です。

That is how they will flourish in life.

彼らが人生で大きく花開く方法でございます。

ChatGPT による解説です。どの単語を使うかで、格調の高さや人生観の違いが変わります。
・get on:大成功ではなく何とかうまくやっていく感じ
 ★★☆☆☆ 気軽な日常会話で使う
・succeed:成功や目標達成の一番自然な言い方
 ★★★☆☆ 日常会話からスピーチまで万能に使える
・thrive:お金だけでなく幸福や人間的な成長を含む
 ★★★★☆ 現代的で教育や人間的成長の文脈に合う  
・prosper:経済的・物質的成功が強い
 ★★★★☆ 文語寄りで仕事や経済の文脈に合う
・flourish:文学的で格調高く、花開くように成功する
 ★★★★★ 文語的でスピーチや理念を掲げる文に向いている

おわりに

get on は「進む、続ける」イメージで多くの状況で使えます。使う状況によって意味が変わってきます。句動詞は、文脈があって初めて意味が明確になることを忘れないようにしたいものです。

この内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します。

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