get in は「入る、入れる」イメージです
「外 → 中」への動きを表し、「入る、乗る」「到着する」「提出する、時間を確保する(予定に入れる)、口をはさむ」などの状況で使えます
句動詞の記事の内容と例文で参考にした主なものはこちらです。
ここで紹介している句動詞は English Phrasal Vervs In Use および Cambridge English Dictionary に載っているものをベースにしています。
<文法書、辞書>
・English Grammer in Use(GIU)
・English Phrasal Verbs in Use
・Cambridge English Dictionary(Cambridge)
<英語学習サイト&Videoなど>
・ChatGPT(解説)
・YouGlish(例文)
get を使った句動詞の一覧はこちらをご覧ください
get in の意味
get in:入る、乗る
(入る)
I remember when we got in the pool.
プールに入ったときのことを覚えています
We had to get in here pretty early.
かなり早くここに来ないといけなかった
(乗る)
She got in her car.
彼女は車に乗った
I got in my car and I drove away.
私は車に乗り走り去りました
車に乗るは get in が定番ですが、バスや電車は get on a bus/train が普通です
中に入るイメージなので、日本語では「入る/来る/乗る」などになります
日本語は話し手の視点や入る対象で言葉が変わりますが、英語の get in は外から内への動きに使います
(比較)
She got in her car.
彼女は車に乗った
She got me in her car.
彼女は私を車に乗せた
get と in の間に目的語が入ると、自動詞(乗る)の意味から他動詞(乗せる)の意味になります
get in:到着する
(到着する)
What time did you get in last night?
昨夜は何時に帰ってきたの?
“What time did you get in?” is another way of saying “what time did you start work?”
「何時に会社に着いたか?」は、「何時に仕事を開始したか?」と言い換えることができます
The train got in late.
電車が遅れて到着した
ここでの get in は、単なる「到着する」ではなく 「(予定・行動の一環として)到着する」 というニュアンスがあります。
家・職場・ホテル・学校など「人が日常的に行く場所」に使います。また、乗り物(train / flight / bus)にも使います(ChatGPT)
(比較)
What time did you get in last night?
昨夜は何時に帰ってきたの?
What time did you get her in last night?
昨夜は何時に彼女を帰宅させたの?
この get her in(連れて家に入る、家に帰らせる)は、文法的に正しいけど少し口語的です。語感としては、仲間同士の会話で使う表現です(ChatGPT)
get in:提出する
(提出する)
They got their reports in on time.
彼らは時間通りに報告書を提出した
Just get that rent in on time.
とにかく家賃は期日までに支払ってください
報告書を入れる、家賃を入れるイメージから、提出するや家賃を支払うときに使えます
get in:時間を見つける
(時間を見つける)
Before work I get in a workout.
仕事の前に運動している
Get in the chat if you’re here.
ここにいるならチャットに入ってください
get in + 行動 で「(忙しい中で)時間をなんとか確保する」という意味になります
予定に入れるイメージですが、時間をみつけてというニュアンスが入ります
get in:口を挟む
(口を挟む)
I’d just like to get a word in.
ちょっと一言口を挟みたい
I might not be able to get a word in.
一言も言えないかも知れません
誰かがしゃべり過ぎている状況で、ちょっと発言する隙をもらいたい感じがあります
get in on:参加する
(参加する)
We have to get in on this game!
私たちもこのゲームに参加しないとね!
I decided to get in on that action.
私もその動きに便乗することにした
get in on は流れに乗るイメージです。on が効いていますね
(参考)get in touch with, get in the way
会話には関係ない話ですが、「get +(前置詞、副詞)」の句動詞の形ではないため(参考)として区別しました
(get in touch with :連絡を取る)
How can I get in touch with you.
どうすれば連絡できますか?
It’s nice to have various ways to get in touch with people.
人と連絡を取る方法がいろいろあるのは良いことです
(参考)
They continued to get in contact with her.
彼らは彼女と連絡を取り続けました
get in touch は連絡を取るという日常会話的なニュアンスがあります
get in contact とも言えますが、こちらは丁寧なので仕事や報告書で使われることがあります(ChatGPT)
(get in the way :邪魔をする)
What do you think gets in the way?
何が邪魔になると思いますか?
I didn’t want it to get in the way of the story.
ストーリーの邪魔にならないようにしたかったんです
Cambridge dictionary によると in the way が「邪魔になる」という意味の慣用句です
get のほかに be / stand / put などと一緒に使うこともありますが、get in the way が圧倒的に多く使われています(ChatGPT)
get in の使い方
ここからは、意味の説明で使った例文を用いて使い方を説明します
また、get in は文脈から解釈される意味ではなく、直訳に近いものにしています
句動詞は一般的に日常会話向きです
対応する1語の動詞や使い方を知っていれば状況に合う自然な表現ができます
get in:入る、乗る
(比較:入る)
We had to get in here pretty early.
かなり早くここに入る必要があった
We had to show up here pretty early.
かなり早くここに現れる必要があった
We had to come here pretty early.
かなり早くここに来る必要がありました
We had to arrive here pretty early.
かなり早くここに到着する必要がありました
ChatGPT による解説です
・get in:建物や会場の中に入ることに焦点
気軽な日常会話に合う
・show up:その場に現れる、顔を出す感じ
日常会話では自然で、イベントや集まりなどに使う
・come:ここに来たという中立的な表現
日常会話でよく使い、どんな場所でも大丈夫
・arrive:到着したという少し形式的な感じ
丁寧なので、仕事や案内文、報告書などに合う
(比較:乗る)
She got in her car.
彼女は車に入った
She got into her car.
彼女は車に入り込んだ
She entered her car.
彼女は車に乗り込みました
ChatGPT による解説です
・get in:車に乗った事実だけを軽く言っている
気軽な会話で日常的に使う
・get into:乗り込んだ動作のイメージもある
少し丁寧で、文章でも会話でも自然
・enter:車に入場したというような不自然さを感じる
丁寧すぎて車にはあまり使わない
(参考)be in / go into / get in / get into の違い
get in(入る)に関連した言葉の使い方をまとめました
(比較)
He was in the room.
彼は部屋にいた(状態)
He went into the room.
彼は部屋に入った(動作)
The door was locked, but he got in the room.
ドアは閉まってたけど、中に入れた(結果)
He quietly got into the room so nobody noticed him.
誰にも気付かれないように、こっそり部屋に入り込めた(入る状況)
ChatGPT による解説です
・be in:中にいる状態です
・go into:単に中へ入る動作です。普通はこれを使います
・get in:(単に入っただけではなく)苦労して入れた結果です
・get into:苦労して入り込めた状況を表現します
get in:到着する
(比較:到着する)
What time did you get in last night?
昨夜は何時に入ったの?
What time did you come in last night?
昨夜は何時に来たの?
What time did you arrive last night?
昨夜は何時に到着したのですか?
ChatGPT による解説です
・get in:家や寝る場所に帰ってきた感じ
家族や友人との日常会話ではいちばん自然
・come in:来たという少し柔らかく中立的な感じ
日常会話や職場でも使える
・arrive:説明的で到着時刻を意識している
かなり丁寧で、ホテルや会議、案内文などに合う
(補足)「(家や寝る場所に)帰り着く」は、arrive は不自然で get in が自然な表現です。家は到着地点というより生活の場だからです
get in:提出する
(比較:提出する)
They got their reports in on time.
彼らは時間通りに報告書を入れた
They handed in their reports on time.
彼らは時間通りに報告書を手渡した
They submitted their reports on time.
彼らは時間通りに報告書を提出しました
ChatGPT による解説です
・get in:とにかく提出できた感じ
友達や同僚との気軽な会話に合う
・hand in:手渡して提出したという感じ
口語だけど少し丁寧で、学校や職場で手渡しでの提出などに使う
・submit:提出する行為を事務的に述べている
丁寧な書き言葉で、報告書や論文などの公式な文脈に合う
(比較:支払う)
Just get that rent in on time.
とにかく家賃は期日までに入れてね
Just pay that rent on time.
とにかく家賃は期日までに支払ってください
ChatGPT による解説です
・get in:「期限に間に合わせて」というラフで現実的な言い方
軽い日常会話で、気心知れた相手などによく使う
・pay:「支払い」の中立で標準的な表現
丁寧すぎず失礼でもなく、ほぼどんな相手にも使える
get in:時間を見つける
(比較:時間を見つける)
Before work I get in a workout.
仕事の前に運動を入れている
Before work I work out.
仕事の前に運動している
Before work I exercise.
仕事の前に適度な運動をしています
Before work I train.
仕事の前に鍛えています
ChatGPT による解説です
・get in:何とかやりくりして時間を作っている感じ
気軽な日常会話に合う
・work out:「運動する」一番自然で中立な言葉
日常会話では自然でよく使われる
・exercise:健康のための運動で説明的に聞こえる
少し丁寧で、健康目的・説明的な文脈で使いやすい
・train:鍛えていることが伝わる
少し丁寧で、本気で身体づくりしている人がよく使う
(比較:時間を見つける)
Get in the chat if you’re here.
ここにいるならチャットに入ってね
Comment if you’re here.
ここにいるならコメントして
Join the chat if you’re here.
ここにいるならチャットで繋がって
Participate in the chat if you’re here.
こちらにいらっしゃるならチャットに参加してください
ChatGPT による解説です
・get in:気軽でノリがある感じ
口語的で、ライブ配信などでよく使う
・comment:「コメントして」という反応を求めている
気軽に、SNSライブなどで使う
・join:単に「会話に参加する」の意味
少し丁寧で中立なので、自然でどこでも使える
・participate:説明的で硬めの言い方
丁寧で、教育や公式の場面に合う
get in:口を挟む
(比較:口を挟む)
I’d just like to get a word in.
ちょっと一言入れたいんだけど
I’d just like to speak.
ちょっと話させてください
I’d just like to interrupt for a moment.
ちょっとだけ割り込ませてください
ChatGPT による解説です
・get in:「会話に入りたい」というニュアンスがある
少し丁寧でやわらかく、会話に割り込むときに合う
・speak:割り込みではなく「話す」という中立な言い方
少し丁寧で、順番で発言する場などに合う
・interrupt:「遮る」を明示しているのでやや強め
丁寧で、礼儀を保ったビジネス向け
(補足)よく使われる「自然で柔らかい」言い換えも紹介しておきます
Can I jump in for a second?
ちょっと飛び込んでもいいかな?
Can I say something really quick?
ちょっとだけ言わせてもらえないかな?
If I may, +(言いたい内容)
もしよろしければ…
jamp in は自然で口語的、say は気軽な会話、if I may は少し丁寧な表現になります
get in on:参加する
(比較:参加する)
We have to get in on this game!
このゲームに入らなきゃ!
We have to be part of this game!
このゲームの一員にならないと!
We have to take part in this game!
このゲームに参加しないといけない!
We have to join this game!
このゲームに加入しないといけない!
We have to participate in this game!
このゲームに参加しなければなりません
ChatGPT による解説です
・get in on:便乗したい・楽しそうだから混ざる
友達同士で、盛り上がっている場に入りにいく感じ
・be part of:仲間入りして一体感を持つ感じ
軽い日常会話で、感情が乗る自然な感じ
・take part in:説明的で、行動として参加する
ちょっと堅く、説明や学校、職場に使う
・join:「参加する」の中立な言い方
少し丁寧で、話し言葉でも書き言葉でも大丈夫
・participate in:正式に参加する
丁寧なので、学校や公式文書、会議などで使われる
(参考)get in / get in on / get into の違い
(比較)
A: We’re starting a card game. Want to join?
A: カードゲーム始めるよ。参加する?
B: Yeah, I’ll get in.
B: うん、入ろう
C: It looks fun. I wanna get in on it.
C: 楽しそう。私も参加したい
D: Actually, I’m getting into card games lately.
D: 実は最近カードゲームにはまっているんだ
ChatGPT による解説です
・get in:物理的に中に入る、または具体的に中に入る感じ
・get in on:すでに始まっているもので、楽しそうだったり利益がありそうなことに便乗して参加する感じ
・get into:物理的にも心理的にも、中に入り込んだり関わり始めたりする感じ
大ざっぱにいうと、get in / get in on / get into は 「箱 → 流れ → 状態」 のイメージです
get in と get into の違いをもう少し詳しく説明します
(比較:乗る)
Get in the car.
車に乗って
Get into the car.
車に乗り込んでください
ChatGPT による解説です
・get in:普通に中に入る感じ
日常会話でよく使う
・get into:中に入り込むという動作を強調
少し丁寧で、書き言葉や丁寧な指示で多い
(比較:入る・受かる)
△He got in the team.
彼はチームに入った
✕ She got in Harvard.
彼女はハーバードに入った
〇 He got into the team.
彼はチームに入った
〇 She got into Harvard.
彼女はハーバードに受かった
ChatGPT による解説です
チームに入るは get in でも大丈夫ですが get into の方が自然で正確です
get into は所属したり入学したりする感じで、組織や学校の場合は get into が普通です
(抽象的な内容)
He got into politics.
彼は政界に入った
Don’t get into trouble.
トラブルに巻き込まれるな
I got into reading lately.
近頃は読書にはまってる
「始める/巻き込まれる/夢中になる」などの抽象的な内容は、必ず get into を使います(ChatGPT)
おわりに
get in は「入る、入れる」イメージで多くの状況で使えます
使う状況によって意味が変わってきます
句動詞は、文脈があって初めて意味が明確になることを忘れないようにしたいものです
この内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します



