接続詞は2つのものをつなぐものです
2種類あります
- 等位接続詞
同じタイプの項目をつなぐ
and, but, or など - 従属接続詞
従属節を作るもの
完全な文にするには主節が必要になる
as, if, that など
似ているものに接続副詞があります
- 接続副詞
意味で2つの文をつなぐ
接続副詞は別途副詞の説明の中でまとめています
このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです
できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)
記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん
等位接続詞
等位接続のつなぎ方
従属接続詞は2つの文をつなぎます
それに対して等位接続詞は、文だけでなく同じタイプの項目をつなぎます
主なものは and, but, or です
(単語:words)
Which do you prefer? Red or blue?
赤と青のどちらがお好みですか?
It happened twice, not once but twice.
それは二度起きました、一度ではなく二度も
I don’t usually drink my coffee with milk and sugar.
私は普段、コーヒーにミルクや砂糖を入れて飲みません
(句:phrases)
Life is unfair but get over it.
人生は不公平ですが、乗り越えてください
She got out of the car and went into a shop.
彼女は車から降りて店に入った
You can sit at the front or stand at the back. I don’t mind.
前に座るか後ろに立ってください。私は気にしません
次の「節」は接続詞で主語+動詞(SV)の完全な文をつなぎます
「句」は get over it のように完全な文ではないものです(この例では主語がない)
(節:clauses)
You can look but you can’t touch.
見れますが触れません
Is he tall or am I short? That is the question!
彼が背が高いのか、私が背が低いのか? それが問題だ!
I hope you enjoyed it and I hope you learned something.
楽しんでいただければ幸いですし、何かを学んでいただければ幸いです
それぞれいろいろなタイプで使えますが、つなぐものは同じタイプの項目のみです
(文:sentences)
My grandmother’s name was Wall.
私の祖母の名前はウォールでした
But she became Jenkins when she got married to my grandfather.
しかし、彼女は私の祖父と結婚したときにジェンキンスになりました
話し言葉ではよく見かけますが、一般に正式な文章では文を but で始めることはありません
本来の接続詞は2つの文をつないで一つの文にするものです
文が分かれているときは副詞の役割ですが、変わりゆく使い方の中で両者の垣根は低くなってきているようです
3項目以上をつなぐこともできます
north, south, east and west
東西南北
We can put adverbs and adverb phrases at the front, in the middle or at the end of a clause.
副詞と副詞句は、節の前、中、または末尾に置くことができます
項目間にカンマを入れます
and や or の前にカンマを入れても大丈夫ですが、どちらかに統一しましょう
(例:e.g.)north, south, east, and west
for は理由を示す接続詞で使えますが、日常会話ではほとんど使いません
I do not love him, for I can only love someone who is good.(私は彼を愛していません。なぜなら、私は善良な人しか愛せないからです)
and, but, or の使い方
- and :複数のものを順番につなぐ
- but :内容が対立することを表わす
- or :選択の対象を並べる
(比較:接続詞の有無)
You can sit at the front. You can stand at the back. I don’t mind.
前に座ることもできます。後ろに立つこともできます。どちらでも構いません
You can sit at the front, or you can stand at the back. I don’t mind.
前に座ることもできるし、後ろに立つこともできます。どちらでも構いません
接続詞(or)によって選択できる内容の2つの文を1つの文にすることができます
日本語では前の文の語尾を変えますが、英語では後ろの文の先頭に接続詞を使います
(or vs and)
Think about going to Starbucks or McDonald’s.
スタバかマックに行くのを考えよう
Think about going to Starbucks and McDonald’s.
スタバとマックに行くのを考えよう
or はスタバかマックのどちらか一方、and は両方に行くイメージがあります
日本語の(か、と)の使い分けと似ています
(and vs but)
I read the book and found it very humorous.
その本を読んでみたが、とてもユーモラスだった
It’s been pretty busy, but I’ve had a good day.
忙しい毎日ですが、良い一日を過ごせました
~したが~だった
〇 読んだ(それは)ユーモラスだった:and
〇 忙しい(でも)良い一日だった:but
日本語訳に捕らわれず、因果関係なのか対立する内容なのかで and か but を使い分けます
or については、もう少し詳しく説明します
(or の詳細1)
Are you a morning person or a night owl?
あなたは朝型ですか、それとも夜型ですか?
I was with you or near you when it was happening.
それが起こっているとき、私はあなたと一緒に、またはあなたの近くにいました
Football, or soccer as it’s sometimes called, is very popular in the country.
フットボールまたはサッカーと呼ばれるスポーツは、この国でとても人気があります
or は全く違うもの、似ているもの、一つのもので違う表現などをつなぎます
and と or のイメージの違いは次の通りです
・and は複数のものでそのすべてを意識します
・or はどちらか一方などの一つのことを意識しています
(or の詳細2)
It’s this time or never.
今しかない
(直訳:今か、それともないか)
It’s my way or the highway.
俺のやり方が嫌なら出ていけ
(直訳:俺のやり方か、それとも高速道路か)
2つの選択肢はありますが、前半の1つを強調する言い方になります
「俺のやり方が嫌なら出ていけ」をそのまま英訳すると次のようになります
It’s my way or go home.
これだと面白くないので韻を踏んで次のようににしています
It’s my way or the highway.
英語では好んで韻を踏む表現を使い、次のような例もあります
✅Fake it till you make it.(成功するまでその振りをしろ)
✅You’ve gotta be in it to win it.(勝つためには参加しなきゃ)
(否定文)
I think that this isn’t real or true.
これは本物でも真実でもないと思う
There was no water or food in the town.
町には水も食べ物もありませんでした
not A or B で「A でも B でもない」の意味になります
This isn’t real and true. のような and は通常使いません
and だと部分否定で「本物であり真実であるわけではない」のように曖昧なので不自然な感じになります
(参考)
History isn’t just a science, nor an art, nor just literature.
歴史は単なる科学でも芸術でも文学でもありません
The government isn’t addressing nor the private sector is addressing.
政府も民間も対処していない
This isn’t new, nor is it fleeting.
新しいことでも一時的なものでもありません
not と nor の組み合わせもあります
〇 3つ以上の項目をつなぐこともあります
〇 否定の節をつなぐとき、本来は助動詞+not(isn’t)ですが、not が前にきて接続詞(nor)になっています
〇 nor に続く文の主語が代名詞のときは倒置(is it)が起きています
both, either, neither の使い方
2語を使う等位接続詞もあります
- both A and B :AとBの両方とも
- either A or B :AかBのどちらか
- neither A nor B :AでもBでもない
(both A and B)
Both technology and people depend upon each other.
テクノロジーと人は互いに依存しています
An innovation is anything that is both new and useful.
イノベーションとは、新しくて有用なものの両方です
You’re inventing both what’s outside of you and what’s inside of you as an actor.
俳優として、あなたは自分の外側にあるものと自分の内側にあるものの両方を考え出しているのです
(either A or B)
You simply may not communicate either to or from anybody about the case until it is over.
事件が終わるまで、その事件について誰とも、あるいは誰からも連絡を取らないほうがよいでしょう
Consult can mean either to seek advice or to give advice.
相談するというのは、アドバイスを求めるか、アドバイスを与えるかのどちらかを意味します
We have to say, either there’s ideology, or he’s just practical.
イデオロギーがあるか、彼は単に実際的であるかのどちらかであると言わなければならない
(neither A nor B)
If you pull them apart you have neither science nor art.
それらを引き離すと、科学も芸術もどちらもなくなります
Raining clouds are neither a result of human action nor of human design.
雨雲は人間の行為の結果でも、人間の設計によるものどちでもありません
これらも、単語、句、節をつなぐことができます
「both(両方とも)」、「either(どちらか)」、「neither(どちらでもない)」がなくても伝わります
それらがあると、強調したり内容を分かりやすくするなどの効果があります
(主語)
Either Grandma or Grandpa is coming to watch the school play.
おばあちゃんかおじいちゃんのどちらかが学芸会を見に来ます
Neither the cakes nor the biscuits are very tasty.
ケーキもビスケットもあまり美味しくありません
either と neither が主語になるときはどちらか1つなので、直前の項目が単数か複数かで is/are を使い分けます
(補足)ネイティブでも is/are の使い分けは多くの人が間違えるそうです(Lucy)
(3つの接続)
The hippocampus is responsible for consolidating your memories, both short-term, long-term, and spatial memory.
海馬は、短期記憶、長期記憶、空間記憶などの記憶を統合する役割を担っています
普通は2つのものをつなぎますが3つをつなぐこともあります
(参考)
Both are good.
両方ともよい
Neither story is really true.
どちらの話も本当に真実ではない
It’s both rather than either or.
どちらかではなく、両方です
both などは代名詞や形容詞でも使えます
どちらかの意味で either or が使えます
従属接続詞
従属接続詞は従属節にしかならないので、完全な文にするには主節が必要になります
多くの従属接続詞は副詞節ですが、that, if などいくつかは名詞節になります
縦続接続詞は別途まとめ、ここでは概要の説明だけにします
名詞節になる従属接続詞
that, if, whether
that は名詞節になる従属接続詞です
if は条件文(副詞節)としてよく知られていますが、名詞節にもなります
whether も名詞節になりますが副詞節にもなります
as は副詞節になりますが、意味が「同じ」で単純なので多くの派生した使い方があります
that
that節は名詞が使える多くの場所で使えます
- 主語、補語、目的語になる
- 前置詞(in, expect)に使える
- 名詞の同格になる:the fact that SV ~
(例文)
I think that this isn’t real or true.
これは本物でも真実でもないと思う
など
if
if節は副詞節の条件文でおなじみですが、名詞節にもなります
- (副詞節)条件文
- 動詞の目的語になる
- 仮主語(if)で意味上の主語になる
- 形容詞に修飾される
if が先頭になる主語では使えませんが、先頭が仮主語(it)のときは if節が意味上の主語として使えます
if が先頭にあるとif条件文のイメージになるためでしょう
(例文)
I would be grateful if you could explain them.
説明していただけるとありがたい
など
whether
whether節もifとほぼ同じ意味で副詞節と名詞節になります
if節と違って名詞の使える多くの場所で使えます
- 副詞節になる
- 主語、補語、目的語になる
- 形容詞に修飾される
- 前置詞に使える
- 名詞の同格になる
(例文)
Ask yourself whether you do.
そうだろうかと自分自身に問いかけてみて
など
that, if, wether の詳細はこちらをご覧ください
副詞節になる従属接続詞(if, whether も含む)
副詞節は、時、条件、原因・理由、反意などの意味があり、似ているものをまとめています
なお、as は多くの使い方があるので最初にまとめて説明します
as
as は副詞節になります
「同じ」のイメージで簡単な単語なので、派生的な意味で数多く使われています
- 同じ時間に(when, while)
(ある時点)しながら/するとき
(長い期間)につれて - 原因・理由(because)
(理由)なので - 同じように(like)
(様態)のように - だけど(although)
(譲歩)ではあるが - 比較(as…as)
(比較)同じくらい
(条件)できる限りなど
(例文)
Despite is the same as in spite of.
despite は in spite of と同じです
など
時の接続詞
when, while
するとき, する間
as, since
同時に、して以来
before, after
する前、した後
till, untill, by the time
まで
as soon as
するとすぐに
(例文)
The phone rang just when I’d gone to bed.
ちょうど寝た時に電話が鳴った
など
条件の接続詞
if, whether
かどうか
unless
しなければ
in case
その場合は
as long as, as far as
の限り(時間内、範囲内)
as if, even if
まるで~のように
no matter what
たとえ~でも
(例文)
I will never know a person’s story unless I ask.
尋ねなければ、その人の物語を知ることは決してできません
など
原因・理由の接続詞
because
なぜなら
as, since
なので
(例文)
Because my alarm didn’t go off, I was late for work.
目覚ましが鳴らなかったので、仕事に遅れちゃったよ
など
反意の接続詞
although, though
けれども
even though
にもかかわらず
(例文)
I still feel hungry even though I had a big lunch.
昼食をたくさん食べたのに、まだお腹が空いている
など
従属接続詞の例文や詳細については別途まとめます
おわりに
接続詞は文の基本構造に必要な品詞ではありません
そのため文法的な形式より個々の接続詞の使い方を覚えることが中心になります
日本語でも同じですが、会話では文章よりも接続詞を使って複数の文を続けることが多くなりがちです
会話に慣れてくれば、当たり前に接続詞を使います
文をつなぐとき先頭に使うだけなので、無意識に接続詞が出てくるようになれるといいですね
Have a good day, and I’ll see you next time!(それでは、よい1日を、また次回!)