get through は「通り抜ける」イメージです。
そのイメージがいろいろな状況で使え、それぞれの意味に解釈されます。
句動詞の記事の内容と例文で参考にした主なものはこちらです。
ここで紹介している句動詞は English Phrasal Vervs In Use および Cambridge English Dictionary に載っているものをベースにしています。それに加えて、AI を利用していくつかの意味を追加しています。
<文法書、辞書>
・English Grammer in Use(GIU)
・English Phrasal Verbs in Use
・Cambridge English Dictionary(Cambridge)
<その他>
・YouGlish(例文)
・ChatGPT(解説)
・Grok(解説)
get を使った句動詞の一覧はこちらをご覧ください。
get through の概要
get through のイメージは「通り抜ける」で、それぞれの状況別の主な意味は次の通りです。
- get through:(困難)乗り越える
・get through:(状況)終える
・get through:(学校)卒業する - get through to:(相手に)つながる
- get through to:(相手に)伝わる
- get through:(状態)通過する
・get through:(議会)法律を通す - get through:(場所)通り抜ける
では、それぞれの例文と使い方を紹介していきます。
get through の意味
get through:(困難)乗り越える
(乗り越える)
How’d you get through it?
どうやって乗り越えたの?
I was terrified, but I got through it.
すごく怖かったけど、なんとか乗り越えられた。
困難を通り抜けて乗り越えるイメージです。この意味の You’ll get through it. (きっと乗り越えられますよ)は相手を励ますときによく使われます。
(終える)
I got through my talk.
講演を終えました。
I just got through reading this book.
ちょうどこの本を読み終えたところです。
get through は、本を読み終える文脈では自然でよく使われます。「苦労して」や「時間をかけて」読み終えた状況が伝わるためです。
(卒業する:やり遂げる)
I got through college.
私は大学を卒業しました。
学業を最後までやり通して卒業するイメージです。
get through to:(相手に)つながる
(届く、つながる)
The text messages got through.
テキストメッセージは無事に届いた。
I got through to the main office.
本社につながった。
通り抜けて相手に達する状況で、相手と情報や電話がつながるイメージです。
get through to:(相手に)伝わる
(伝わる)
I thought I got through to him.
彼に伝わったと思った。
That is what really got through to her.
それが彼女に本当に伝わった点です。
「to 人」なので通り抜けて相手に伝わるイメージです。
get through:(状態)通過する
(次に進む)
She got through to the semifinal.
彼女は準決勝に進出した。
We’ve got through to the next stage.
次の段階に進みました。
(法律を通す)
It took a long time to get through congress.
議会を通過するのに長い時間がかかりました。
関門を通り抜けて次へ進むイメージです。スポーツやコンテストでは決勝に向けて進出していく、法案では議会を通過して成立するようなイメージになります。
get through:(場所)通り抜ける
(通り抜ける)
Oh excuse me, can I just get through?
ああ、すみません、ちょっと通らせてもらえますか?
They got through to the other side of the park.
彼らは公園の反対側までたどり着いた。
これはほぼ言葉通りで、物理的に通り抜けるイメージです。
get through の使い方
ここからは、意味の説明で使った例文を用いて使い方を説明します。また、get through は文脈から解釈される意味ではなく、直訳に近いものにしています。
句動詞は一般的に日常会話向きです。対応する別の動詞や使い方を知っていれば、状況に合う自然な表現ができます。
get through:(困難)乗り越える
(比較:乗り越える)
How’d you get over it?
どうやって乗り越えたの?
How’d you get through it?
どうやって通り抜けたの?
How’d you make it through?
どうやって耐え抜いたの?
How did you manage with it?
どう処理されたのですか?
How did you handle it?
どう対処されたのですか?
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get over:立ち直るという感情的な回復。
★★☆☆☆ 親しい友人などとの気軽な会話に合う。
・get through:困難を「切り抜ける」という意味。
★★☆☆☆ 日常会話や仕事でも使える。
・make it through:無事に乗り切ったという達成感が強い。
★★☆☆☆ 感情が入るので公式な場面には不向き。
・manage:限られた条件の中で上手に処理する感じ。
★★★★☆ 実務的で仕事関連に合う。
・handle:対処するという意味で最も万能に使える。
★★★★☆ 日常会話から公式な場面や文書まで使える。
(比較:終える)
I got through my talk.
講演を通り抜けた。
I made it through my talk.
講演をやり遂げた。
I finished my talk.
講演を終了しました。
I completed my talk.
講演を完了いたしました。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get through:何とか最後までやり切った感じ。
★★☆☆☆ 気軽な会話で苦労を強調したいとき。
・make it through:無事にやりとげたという達成感がある。
★★☆☆☆ 気軽な会話でかなり大変だった発表の後など。
・finish:終わったという中立的で単純な事実。
★★★☆☆ 日常会話から仕事関連まで幅広く使える。
・complete:正式に完了したという丁寧な表現。
★★★★★ 公式な場面や報告書など。
(比較:卒業する)
I got through college.
私は大学を通り抜けた。
I graduated from college.
大学を卒業しました。
卒業は graduate が丁寧だけど堅すぎず、日常会話から公式な場面まで使える万能の言葉です。get through は苦労して乗り切ったというニュアンスになります。
make it through, finish, complite も同じように置き換えて使えます。
graduate は from 大学、with degree / honors等、in 専攻 のように前置詞を使います。
I graduated from Kyoto University with a degree in Economics.
私は京都大学の経済学部を卒業しました。
get through to:(相手に)つながる
(比較:届く)
The text messages got through.
テキストメッセージは通り抜けた。
The text messages came through.
テキストメッセージは届きました。
The text messages went through.
テキストメッセージは送信されました。
The text messages arrived.
テキストメッセージが到着しました。
The text messages were delivered.
テキストメッセージは配信されました。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get through:障害を乗り越えてちゃんと届いた。
★★☆☆☆ 気軽な日常会話で苦労して届いた感じがある。
・come through:受信側から見た表現で、無事に届いた。
★★☆☆☆ 日常会話で受け取ったときによく使われる。
・go through:送信側から見た表現で、ちゃんと送れた。
★★☆☆☆ 日常会話で送ったときによく使われる。
・arrive:到着したという中立的で自然な表現。
★★★☆☆ 仕事や公式な場面、書き言葉にも幅広く使える。
・be delivered:配信されたという技術的で公式的な響き。
★★★★☆ 仕事やシステム通知風の報告に最適である。
(比較:つながる)
I got through to the main office.
本社につながった。
I called the main office.
本社に電話しました。
I reached the main office.
本社と連絡が取れました。
I contacted the main office.
本社に連絡いたしました。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get through:やっと繋がったという感じ。
★★☆☆☆ 日常会話ならこれが自然。
・call:単純に電話したという事実報告。
★★★☆☆ 中立で、日常会話や仕事でも使える。
・reach:連絡が取れたという少し広い意味。
★★★★☆ 仕事のメールや報告書などで書き言葉寄り。
・contact:連絡を取る行為に焦点がある。
★★★★★ 報告書や正式な文書など。
get through to:(相手に)伝わる
(比較:伝わる)
That is what really got through to her.
それが彼女にやっと伝わった。
That is what really reached her.
それが彼女に本当に届いたのです。
That is what really touched her.
それが彼女を本当に感動させたのです。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get through:苦労してやっと伝わった感じ。
★★☆☆☆ 気軽な会話に向いている。
・reach:届いたという中立的な表現。
★★★☆☆ 日常会話から正式な場面まで使える。
・touch:心を動かしたという感情に焦点がある。
★★★☆☆ 日常会話から正式な場面まで使える。
get through:(状態)通過する
(比較:次に進む)
She got to the semifinal.
彼女は準決勝まで行った。
She got through to the semifinal.
彼女は準決勝まで通過した。
She reached the semifinal.
彼女は準決勝に達しました。
She advanced to the semifinal.
彼女は準決勝に進出しました。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get to:準決勝まで行ったという軽い言い方。
★★☆☆☆ 気軽な日常会話、親しい仲間向き。
・get through:なんとか進めたという努力が伝わる。
★★☆☆☆ 友人などと苦労話を共有したい時に自然。
・reach:到達したという客観的で自然な表現。
★★★☆☆ 日常会話から少し公式な場面まで幅広く使える。
・advance:進出したという明確で客観的な表現。
★★★★☆ スポーツ報道や報告書、公式な会話に最適。
(比較:次に進む)
We’ve got through to the next stage.
次の段階に進めた。
We’ve moved on to the next stage.
次の段階に移りました。
We’ve advanced to the next stage.
次の段階に進出しました。
We’ve progressed to the next stage.
次の段階に進展しました。
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・get through:なんとか進めたという達成感が強い。
★★☆☆☆ 親しい相手との会話、ニュースでも出てくる。
・move on:次に移ったという単純で自然な表現。
★★★☆☆ 日常会話から仕事まで幅広く使える。
・advance:次に進出したという明確でプロ的な表現。
★★★★☆ スポーツや審査結果の発表で定番表現。
・progress:次に進展したという進捗を強調した丁寧な響き。
★★★★☆ 勝敗よりも進捗で、仕事や研究と相性がよい。
get through:(場所)通り抜ける
(比較:通り抜ける)
Excuse me, let me through, please.
すみません、通してください、お願いします。
Excuse me, can I just get through?
すみません、ちょっと通り抜けてもいいですか?
Excuse me, can I get by?
すみません、横をすり抜けてもいいですか?
(参考)Excuse me, could I get through, please?
すみません、通り抜けさせてもらえますか?
Grok を参考にした ①意味、②丁寧度(★☆)、③よく使う状況 です。
・let me through:通してくださいという直接的な表現。
★★☆☆☆ 急いでいる時以外は避けた方が無難。
・get through:向こう側まで通り抜けたいことを伝える表現。
★★★☆☆ 混雑した場所、人混みを抜けたいときに自然。
・get by:人のすぐ横をすり抜ける感じ。
★★★☆☆ 狭い場所で人の横をすり抜ける定番表現。
・(参考):could にして please を付けるとより丁寧になる。
★★★★☆ 職場や公式の場所でも大丈夫。
get through は、電車・エレベーター・混雑した場所で一番よく使われる自然な表現です。get by は、特に人が多くて身をよじって通るような場面(通路・行列など)で自然です。
おわりに
get through は「通り抜ける」イメージで多くの状況で使えます。get を使った句動詞は、これに限らず、少し厄介な状況に対応するイメージがあります。句動詞は文脈があって初めて意味が明確になるので、使う状況も含めて理解したいものです。
この内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します。




