英語の従属接続詞には if や when、as や because などがあります
ここでは、多くの使い方がある as を中心に、意味の似ている since, because も合わせて説明します
接続詞全般については等位接続詞(and, or, butなど)を中心にこちらにまとめています
従属接続詞の that と if, whether についてはこちらにまとめています
このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです
できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)
記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん
as, since, because のイメージ
as は2文字の短い単語で「同じ」という単純なイメージでもあります
そのため「同じ」というイメージから派生して多くの事柄に使われています
as
- 同じ時間(同時、長い期間)に2つのことが起きる (when, while)
- 理由:何かが起きているそのときとそれによる結果(because)
- 同じ方法や同じ状態(like)
- 逆説的な表現でどちらも同じく真実(though)
since :始まった起点で今も継続している状態
- as の①とほぼ同じ意味:長い期間の起点(since)とその中で別のことが起きる
- as の②とほぼ同じ意味:何かが起きた起点(since)とそれによる結果
because :原因、理由
- as の②とほぼ同じ意味:起きていることの原因(because)とその結果
例文によってそれぞれの内容を比較確認します
as の使い方①:同じ時間に(when, while)
同じ時間に2つのことが起きるのはいくつかのパターンがあります
主なものは次の通りです
- 同時に起きる
- 何かをしているときに起きる
- まさにそのときに起きる
- 長い期間に同時に変化する
同時に起きる(when)
She simply smiled as she drove us away.
彼女はただ微笑みながら私たちを送り出してくれた
It’s good that you listen to a word as you read it.
単語を読みながら聞くのは良いことです
何かをしているときに起きる(while)
She turned to me as she was getting into the cab.
彼女はタクシーに乗るときに私のほうを向きました
We could hear the singing as I was getting dressed.
私が服を着ている間も歌声が聞こえてきました
何かをしているときなので、多くの場合 as節は進行形になります
まさにそのときに起きる(when)
Just as we were leaving, I had an idea.
ちょうど出発するときに、あるアイデアが浮かびました
Just を使い「ちょうどそのとき」のように強調することもあります
長い期間に同時に変化する(while)
It will soften a little as you wear it.
着ているうちに 少しやわらかくなりますよ
As time went by, she became more beautiful.
時がたつにつれ、彼女はいっそう美しくなった
同時変化のとき as節は進行形にしないのが普通です(Cambridge)
since, when との比較
(比較:as vs since)
As she gets older, she gained in confidence.
彼女は成長するにつれて自信をつけた
He’s been the same since I first met him.
彼に初めて会った時から、彼は同じだ
as :2つのことが同時に変っているイメージ
since:起こったことのきっかけと別のことの変化
since は過去の出来事が現在も続いている状態なので完了形と相性がよいです
(比較:as vs when)
As we get older, our friend group really gets smaller.
年をとるにつれて、友人グループは本当に減っていく
When you get older, you start to forget things.
年をとると、物忘れがひどくなります
as :2つのことが同時に起きるイメージ
when:そうなったときに別のことが起きるイメージ
as の使い方②:理由(since, because)
何かが起きているときと、それによる結果を示すときに使います
(比較:as vs because)
I didn’t take any picture as it was getting dark.
暗くなってきていて、少しも写真を撮らなかった
Because it was getting dark, I didn’t take any picture.
暗くなってきたから写真は撮らなかったのです
この意味では、文章でも会話でも because が一般的です
例外はありますが、この意味では as節も because節も文頭でよく使います(Cambridge)
(比較:as vs since vs because)
As he is a foreigner, he doesn’t speak the language.
彼は外国人で、その言語を話しません
Since he is a foreigner, he doesn’t speak the language.
彼は外国人であるため、その言語を話しません
Because he is a foreigner, he doesn’t speak the language.
彼は外国人だから、その言語を話さないのです
As I was reading this book, my memories would come up.
この本を読んでいて、思い出がよみがえってきました
Since I was reading this book, my memories would come up.
この本を読んでいたので、思い出がよみがえってきました
Because I was reading this book, my memories would come up.
この本を読んでいたから、思い出がよみがえってきたのです
as は「同時」なので、本を読んでいるときに思い出したイメージです
since は「起点」なので、本を読んでいるのがきっかけで思い出したイメージです
as は同時進行で軽い因果関係なのに対し、since はそれがきっかけという理由付けが少し丁寧に感じます
as, sence は理由ではなく結果に重点を置きたいときによく使います
because は、思い出したのは本を読んでいたからという理由に重点を置いています(ChatGPT)
(比較:as vs when)
As they lived near us, we used to see them quite often.
彼らは私たちの近くに住んでいて、よく会っていました
When they lived near us, we used to see them quite ofen.
彼らが私たちの近くに住んでいたとき、よく会っていました
as は近くに住んでいるのが理由、when は近くに住んでいたときのイメージです
since
since は、時間(起点)を表す前置詞、接続詞、副詞として、また理由を説明する接続詞として使います。
接続詞の since を再確認すると次の通りです
- その起点と同時進行で別のことが進んでいる
- それがきっかけで別のことが起きる
(再掲)
He’s been the same since I first met him.
彼に初めて会った時から、彼は同じだ
Since I was reading this book, my memories would come up.
この本を読んでいたので、思い出がよみがえってきました
because
because は理由の従属接続詞です
because of で前置詞としても使えます
because は理由に焦点を当てています
Because は、文章でも会話でも as や since よりもよく使います
日常会話では because節を単独で使うこともあります
また、省略形の cos も日常会話でよく使います
(例)
I love it!
それ大好き!
Why?
どうして?
Because it’s so convenient.
とても便利なんだよ
(cos)
I’m laughing cos I’m so happy.
とても幸せで笑っちゃったよ
They cancelled the trip cos of the snow.
雪で旅行がキャンセルされたよ
as の使い方③:同じ方法、状態(like)
Plate them up and serve them just as they are.
そのまま盛り付けて、そのままお出しください
As you know, it is a science.
ご存知のとおり、それは科学です
It’s a salad but not as you know it.
これはサラダですが、皆さんが知っているものとは違います
As she said, my name is Brandon.
彼女が言ったように、私の名前はブランドンです
Things didn’t go quite as expected.
物事は期待通りには進みませんでした
Just as I thought it couldn’t go any worse, the microphone broke.
これ以上悪くなることはないだろうと思っていた矢先、マイクが壊れた
as you know, as I said, as I expected, as I thought
これらはよく使うフレーズです
次の例のような使い方もあります
You can do as you like.
好きなようにしてください
See the world as it truly is.
世界をありのままに見てみましょう
As it turns out, the answer was right in front of me all along.
結局のところ、答えはずっと目の前にあったのです
like も同じように使えます
(比較:as vs like)
I left everything as it was.
すべてをそのとおりにしておきました
I left everything like it was.
すべてをそのままにしておきました
It’s not able to rebound as it was before.
以前と同じには回復できない
It’s not able to rebound like it was before.
以前のようには回復できない
as は「同じ」なので、状態が変っていないことを強調します
like は「似ている」なので as ほど厳密でなく口語的な感じです
正式には likeを接続詞で使うのは正しくないとされ使わない人もいます
日常会話では like で問題ありません(ChatGPT)
(比較:as vs like)
You should have done it as I showed you.
私が示したとおりにすべきだった
You should have done it like I showed you.
私が示したようにすべきだった
You should have done it like this.(✕:as this)
このようにすべきだった
この意味で前置詞の like は使えますが like this を as this にはできません
as を前置詞で使うと違う意味になります(前置詞のas は後ほど紹介します)
as の使い方④:両方同じく真実(though)
倒置した構造で形式的で逆説的な「~ではあるが」のような意味になります
日常会話では別のシンプルな言い方が好まれています
(比較:as vs though)
Strange as it may seem, he enjoys cleaning his house.
奇妙に思えるようだが、彼は家を掃除するのを楽しんでいる
Though it may seem strange, he enjoys cleaning his house.
奇妙に思えるかもしれないけど、彼は家を掃除するのを楽しんでいる
Although it may seem strange, he enjoys cleaning his house.
奇妙に思えるかもしれないけれど、彼は家を掃除するのを楽しんでいる
Busy as she was, she always found time to help others.
忙しい彼女だったが、他人を助ける時間をいつも見つけた
Though she was busy, she always found time to help others.
彼女は忙しかったけど、他人を助ける時間をいつも見つけた
Although she was busy, she always found time to help others.
彼女は忙しかったけれども、他人を助ける時間をいつも見つけた
as は倒置構造になっていて形式的で印象的な表現であり、正式な文章や文学的な表現で使いやすいものです
though と although はシンプルな構造で、日常会話や一般的な文で使いやすくなります
although は少し丁寧で、though は日常会話で自然に使えます
though と although は日本語の「けど」と「けれど」程度の違いです
(比較:as vs however)
Try as I might, I just can’t earn that much money.
どんなに頑張っても、そんなにお金を稼ぐことができません
However hard I might try, I just can’t earn that much money.
どんなに頑張ったとしても、そんなにお金を稼ぐことができません
Try as I might は「どんなに頑張っても」の意味で、公式な場面でよく使われます
However hard I might try でも同じ意味になります
(参考)前置詞の as
as も前置詞になりますが like とは違う意味です
(比較:as vs like)
I work as a taxi driver.
私はタクシードライバーとして働いています
I’m like a taxi driver.
私はまるでタクシードライバーのようです
as :私=タクシードライバー
like:私≠タクシードライバーで、似ていることをしている状態
as は「役割」、like は「似ている/同じように」の意味になります
as usual, as always
I will continue to post as usual here on X (twitter).
いつも通り、X(twitter) に投稿し続けます
And as always, thank you for stopping by X.
そしていつものように、Xに立ち寄っていただきありがとうございます
同じように使えるものをいくつか紹介します
as before :以前のように
as normal :通常通り
as expected :予想通り
as per usual :いつも通り(気軽)
as a result :結果として
the same as
“All the same” is the same as “anyway.”
「All the same」は「anyway」と同じです
Our daughter is the same age as your daughter.
私たちの娘はあなたの娘と同じ年齢です
(参考)
Our conversations often went like this.
私たちの会話はだいたいこんな感じでした
as は、同一のものについて話すときに same と一緒に使用します
same の意味は「同じ」なので、普通は一つに決まるため the が付きます
the same as は、same, as の両方とも「同じ」なので自然です
like は似ているものについて話すときに単独で使います
the same like は不自然です
like には似ているけど違うもののイメージがあるためです
such as
(比較)
I play many sports like tennis, soccer and baseball.
テニス、サッカー、野球のような多くのスポーツをします
I play many sports such as tennis, soccer and baseball.
テニス、サッカー、野球などの多くのスポーツをします
I play many sports including tennis, soccer, and baseball.
テニス、サッカー、野球を含む多くのスポーツをします
I play tennis, soccer, baseball and many other sports.
テニス、サッカー、野球など多くのスポーツをします
例を挙げるときは like または such as を使います
including や and でも同じような意味になります
like は例を挙げる一番気軽な表現で、単に例を挙げている感じです
such as は少し丁寧で、実際の具体例を挙げてそれがメインであることを感じさせます
including はそれを含むと明言しています。ほかにもあることが伝わります
and は単にしているスポーツを並べているだけです(ChatGPT)
as 関連の慣用句など
同等比較
同等比較の中でよく使われる形をいくつか紹介します
(as soon as)
I’ll give her your message as soon as she gets back.
彼女が戻ったらすぐにあなたのメッセージを伝えます
As soon as it goes away from convenience, people drop off.
便利さがなくなるとすぐに人は離れてしまいます
(as far as)
Those things are all true, as far as we know.
私たちが知る限りこれらのことはすべて真実です
The ocean stretches as far as the eye can see.
見渡す限り海が広がっています
as far as the eye can see(見渡す限り)
この表現は、旅行記や詩的な描写でよく見かけます(ChatGPT)
as far as を使わないでもっと簡単にも言えます
The ocean goes on forever.(海は果てしなく続いている)
その他によく使うものです
as far as I can see(見える限り)
as far as I remember(覚えている限り)
as far as I am concerned(私に関する限り)
(as long as)
You can actually sleep for as long as you like.
実際に好きなだけ眠ることができます
We just continue to progress as long as we keep studying.
学び続ける限り私たちは進歩し続けるのです
as far as :自分が知る限りのような限定的な範囲を表します
as long as :条件や時間の制限を表すことができ、if と置き換える事ができます
同等比較を含む比較については、こちらに詳しくまとめています
as if, as though
(as if)
It’s almost as if the mind is like a puppy dog.
まるで心が子犬のようです
I acted as if I were a better person than I was.
私は自分が実際よりも良い人間であるかのように振る舞いました
Try to recite what you’ve just learnt as if you are telling it to someone else.
今学んだことを、まるで他の人に話しているかのように暗唱してみてください
(as though)
I feel as though I know them already.
まるですでに彼らのことを知っているような気がします
I was made to feel as though I was weak.
私は自分が弱いように感じさせられました
(参考:feel like)
you feel like you’re not getting paid enough.
十分な給料をもらっていないように感じます
You feel like your dreams are being supported.
自分の夢がサポートされているように感じます
As though は as if と同じような意味です
As if は as though よりもはるかに一般的です。(GIU)
(YouGlish では、使用頻度が1桁ぐらい違っていました)
like も似た意味になります
(比較:lile vs as if vs as though)
I feel like I am him.
彼のような気がする
I feel as if I am him.
まるで彼のように感じます
I feel as though I am him.
あたかも彼のように感じます
like :「彼のような」という感覚的な印象で、日常会話でよく使います
as if :「まるで」という現実とは少し違う感覚で、日常会話でも公式な場所でも使います
as though:as if とほぼ同じですが「あたかも」のように書き言葉や改まった場所に合います
(仮定法)
I feel as if I was him.
まるで彼であったかのように感じます
I feel as if I were him.
まるで彼であるかのように感じます
I feel as though I were him.
あたかも彼であるかのように感じます
as if の後は、現在のことを話していても過去形(仮定法)にすることがあります
仮定法は I に続くbe動詞を was にすることもありますが were にするのが正式のです
ChatGPT による使い方の説明は次の通りです
過去形にすると仮の話(仮定法)であることが明確に伝わります。
was は日常会話で、アメリカ英語で多く使われます
as if I were :公式の文書や仮定法を意識した場面に合います
as though I were:日常会話には不向きですが、文学作品や公式な文脈ではとても自然な表現です
like + was/were:気軽な like と形式的な仮定法がアンバランスになるため like は過去形にしないのが普通です
おわりに
as は日本語にすると多くの意味があります
でも、「同じ」という意味から派生したものです
as を理解するには、何が「同じ」か意識するといいかもしれません
また、since や because などとの違いを比較するとより分かりやすくなります
このブログの内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します