関係代名詞、関係副詞の例文と使い方!(主格、目的格、所有格)

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関係代名詞 関係副詞

関係代名詞は、人には who、物には which と that を使います

多くの人は知っていることでしょう
では、状況に合わせて使い分けできますか?
文法的に正しいだけではなく、自然な使い方ができるといいですね

このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです

できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)

記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の多くの記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん


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目次

関係詞の全体像

まとめた内容を最初にしていますが、例文を先に見ることをお勧めします
例文を先に見てからこちらで確認すると、より全体像がつかみやすくなります

関係代名詞

制限用法主格 目的 所有
    格  格
先行詞
人 物
who主 (目) ✕人  
that主 (目) ✕人 物
which△ (△) ✕  物
非制限用法
who 非主  目  ✕人 
that 非 ✕  ✕  ✕ー ー
which 非主  目  ✕  物
 文章
制限、非制限共通
whom✕ (△) ✕人 
whom 非✕  目  ✕人 
whose✕  ✕  所人 △
whose 非✕  ✕  所人 △
その他
what主  目  ✕(なし)
*凡例*():省略可能、 △:使用頻度小

関係副詞

関係副詞副詞先行詞
Where
 非
副詞
副詞
placeなど
When
 非
(△)
副詞
timeなど
Why
 ✕
副詞
(reason)
how(なし)
*凡例*():省略可能、 △:使用頻度小

制限用法

関係詞の前にある先行詞(名詞)を説明するために使います
関係詞節で定義されるので、先行詞の冠詞は the になることがよくあります
制限用法の先行詞は説明される対象なので、関係詞節がなければ特定できないものです

人には who、物には that を使います
that は気軽な表現なので、日常会話では人に that を使うこともあります(BBC)

人の目的格は文法的には whom ですが日常会話ではほとんど使いません
人でも物でも制限用法の目的格は省略できます
目的格の関係代名詞は省略すればスッキリします

アメリカ英語では、制限用法で which はほとんど使いません
イギリス英語では which も使いますが、それでも that が一般的です

補足:Grammar in Use での説明

・whom について
whom is a formal word and we do not often use it in spoken English.
(whom は丁寧な言葉なので会話ではあまり使いません)
これは制限用法の説明です
非制限用法では 前置詞+whom で使うことがあると書いてます
・which について
In these examples that is more usual than which,…
(これらの例では that は which よりも一般的です)
これらの例とは制限用法のことです。非制限用法では使います

GIU以外のネイティブによる文法説明では次のような指摘をよく見かけます
・アメリカ英語では、制限用法は that、非制限用法は which を使う

非制限用法

非制限用法は、先行詞(名詞)に追加の説明をします
先行詞は特定されているもので、関係詞節では補足説明を加えます
文章では関係詞節をカンマで囲み、会話では一呼吸置いて話します

that は使いません
人には who、物には which を使います
非制限用法では目的格でも関係代名詞は省略できません
非制限用法のwhich だけは、文章やその一部を先行詞にすることができます

人の目的格は日常会話では who ですが、正式な会話や文章では whom に置き換えます

非制限用法では、前置詞+whom, 前置詞+which を使うこともあります
ただし、前置詞+関係代名詞は丁寧であるとか、時代遅れのイメージがあるようです
正式な会話や文章のために知識は必要ですが、限られた範囲で使うのが良さそうです

whom と whose

人の目的格は、文法的には whom です
whom は丁寧な表現なので、制限用法では省略するか who が使われます
非制限用法では関係詞は省略できませんが、一般的に who が使われます
ただし、前置詞+whom の語順で使われることはあります
whom は丁寧で堅い表現なのでフォーマルな場面や文章では使われます

whose は主に人の所有格に使います
制限用法、非制限用法の両方とも使います
物の所有格にも使えますが、あまり使われてはいません
物には関係代名詞ではなく with などを使って別の表現にするのが一般的です
物の所有格は of which にできますが、丁寧で形式的なので日常会話ではあまり使いません

前置詞+関係代名詞

この語順で使うときの関係代名詞は次のようになります
人:前置詞+whom
物:前置詞+which
前置詞+関係代名詞は丁寧であるとか、時代遅れのイメージがあるようです

前置詞を前に持ってこないで、後ろに残しておくのが一般的です
文が前置詞で終わるのに否定的な人もいますが、日常会話では普通に使われています

関係代名詞と関係副詞

at which や in which は、場所のときは where、時間のときは when に変更できます
前置詞+which は丁寧な言葉なので、日常会話では関係副詞を使うのが一般的です

where, when, why, how について

where は先行詞が place で直前にあるときは、どちらかが省略されることがあります
place や nowhereなど以外では、where は省略しないのが普通です

when の先行詞は time や day など明確に時間のイメージがあります
そのため、普通は関係詞 when は省略されます

why の先行詞は reason ですが、the reason why は同じ意味の言葉が重複するイメージがあります
そのため、先行詞の the reason が省略されるのが一般的です

how は現在の文法では先行詞を伴わないため、狭い意味での関係代名詞に含めないことがあります

使い分けに必要な要素

関係代名詞が難しいのは多くの組み合わせがあることですね
それぞれ次のような要素の組み合わせによって使い方が変わります

  • 人と物
  • 主格、目的格、所有格
  • 制限用法と非制限用法
  • 省略可と省略不可
  • 前置詞の位置
  • 先行詞の有無
  • 口語と文語、日常会話と丁寧な会話

最初の表には例外や誇張している部分もありますが、全体像をつかめば混乱を減らせます

制限用法:人(主格・目的格):例文

まず例文をベースに制限用法の説明から始めます

関係代名詞:人:主格

人が関係詞節の主格になるときは who です
日常会話では that も使いますが、それは良くないと指摘する人もいます
慣れるまでは who が無難です

The man who lives next door to me is called Joe.

隣に住んでいる男性はジョーさんです

Anyone who has not turned in their homework must do so by Friday.

宿題を提出していない人は金曜日までに提出しなければなりません

I love the person who went like this.

私はこんな風になった人が好きです

We had meetings with people who had given feedback.

フィードバックをくれた人たちと会いました

They’re people who I know fairly well.

彼らは私がよく知っている人々です

This is a man who made $1 million for himself.

この人は自分で100万ドルを稼いだ人です

先行詞の名詞は、文の主語でも目的語でも補語でも大丈夫です

I don’t like people who only talk about themselves.

私は自分のことばかり話す人が好きではありません

The woman who called last night was very polite.

昨夜電話をかけてきた女性はとても丁寧な対応でした

先行詞が主語のとき、関係詞節は文章の途中に入ります
日本語でも文の途中に修飾語が入ることがあります
関係詞節(修飾語)を見分ければ文の構造が理解できます

They’re the people who want to buy our house.

彼らは私たちの家を買いたい人たちです

They’re the people that want to buy our house.

彼らは私たちの家を買いたい人たちです

I think anyone who speaks in public is nervous beforehand.

人前で話す人は誰でも事前に緊張すると思います

I think anyone that speaks in public is nervous beforehand.

人前で話す人は誰でも事前に緊張すると思います

次の場合 that が使われる傾向があると指摘する人もいました
・特定の人(例:it was Steph that said it)
・一般化した話(例:parents that engage with their kids)

That’s the dog who like me.

私のことが好きな犬です

一般的に動物は that ですが、ペットは親近感を持って who を使う人もいます

関係代名詞:人:目的格

The girl I like isn’t here yet.

私が好きな女の子はまだ来ていません

The girl who I like isn’t here yet.

私が好きな女の子はまだ来ていません

She’s the singer I heard on the radio.

彼女は私がラジオで聞いた歌手です

She’s the singer who I heard on the radio.

彼女は私がラジオで聞いた歌手です

She is the woman I love.

彼女は私が愛する女性です

She is the woman who I love.

彼女は私が愛する女性です

She is the woman that I love.

彼女は私が愛する女性です

人の目的格は、日常会話では省略するか who, that を使います
that が好まれる状況もある反面、that を好まない人もいます

Of all my friends, she’s the one who I know I can rely on.

私の友人の中で、彼女は信頼できると思っている人です

There was only one person the old man spoke to.

老人が話しかけた人は一人だけだった

There was only one person who the old man spoke to.

老人が話しかけた人は一人だけだった

There was only one person whom the old man spoke to.

老人が話しかけた人は一人だけだった

There was only one person to whom the old man spoke.

老人が話しかけた人は一人だけだった

前置詞の目的語になるときも、省略するか who を使うのが一般的です
前置詞を関係代名詞の前に持ってくると whom しか使えません
whom は正式な場面や文章では使われます
英語の正式なスピーチや文章では who を whom に置き換えましょう

whom は丁寧な言葉なので日常会話ではほとんど使いません(GIU)

制限用法:物(主格・目的格):例文

関係代名詞:物:主格

物が関係詞節の主格になるときは that です
文法的には which も正しいですが、日常会話では使いません(アメリカ英語)
イギリス英語では which を使う人もいます

A very common question that is presented to me is “What is your authentic self?”

私によく寄せられる質問は、「本当の自分とは何ですか?」というものです

I like the painting that is in the living room.

リビングルームにある絵が好きです

He’s going to show you the rooms that are available.

空いているお部屋をご案内させていただきます

This issue is and was one that is close to my heart.

この問題は、今も昔も私の心に深く関わっている問題です

There are many species of birds that migrate every year.

毎年多くの種類の鳥が渡来します

人の場合と同様に、先行詞の名詞は文の主語でも目的語でも補語でも大丈夫です

Defining relative clauses define the noun that comes before them.

制限用法の関係詞節は、その前の名詞を定義します

Non-defining relative clauses describe the noun that comes before them.

非制限用法の関係詞節は、その前の名詞を説明します

A defining relative clause usually comes immediately after the noun it describes.

制限用法は通常、それが説明する名詞の直後に来ます

関係代名詞を説明する文章にも使われています
3つ目の例文が目的格なのはご愛嬌ということで

A kangaroo is an animal that lives in Australia.

カンガルーはオーストラリアに生息する動物です

A kangaroo is an animal which lives in Australia.

カンガルーはオーストラリアに生息する動物です

制限用法では which より that が普通です(GIU)

関係代名詞:物:目的格

Everything they said was true.

彼らが言ったことはすべて正しかった

The subject that I liked best in school was chemistry.

学校で一番好きだった科目は化学でした

They met at the museum that Joe had talked about.

彼らはジョーが話していた博物館で会いました

I went to the same restaurant that he had been to.

私は彼が行ったのと同じレストランに行きました

Summer is the season that I enjoy the most.

夏は私が最も楽しむ季節です

English is a language I’ve found hard to learn.

英語は私にとって習得が難しい言語です

This is the bag I bought.

これは私が買ったバッグです

This is the bag that I bought.

これは私が買ったバッグです

目的格の関係代名詞は省略できます

The Wimbledon men’s final was the best game of tennis that I’ve ever seen.

ウィンブルドン男子決勝は、私がこれまで見たテニスの最高の試合でした

先行詞が the best game of tennis のような名詞句になることもあります

Is there anything I can help you with?

何か手伝えることある?

Is there anything that I can help you with?

何かお手伝いできることはある?

Is there anything with which I can help you?

何かお手伝いできることはありますか?

これを言われると助かるので、逆に言えるようになりたいですね
どれがお好みですか?
日常会話だと、シンプルなものが好まれます

This is a technique I was telling you about.

これは私が話していたテクニックです

This is a technique that I was telling you about.

これは私が話していたテクニックです

This is a technique about which I was telling you.

これは私が話していたテクニックです

前置詞の目的語になるときも、省略するか that を使うのが一般的です
前置詞を関係代名詞の前に持ってくると which しか使えません
ただし about which も含めて、日常会話では制限用法の which はほとんど使いません

非制限用法:主格・目的格:例文

ここからは非制限用法の説明です
関係詞節がカンマで区切られているものです
会話では一呼吸置いて話します

関係代名詞:非制限用法:人

主格

A friend who became an artist painted it instead.

画家になった友人が代わりにそれを描きました

John, who became an artist, painted it instead.

画家になったジョンが代わりにそれを描きました

制限用法は、「画家になった友人」のように、どの友人かを特定するものです
非制限用法は、既に知っているジョンに、画家になったと追加の説明をするものです
ジョンのように既に特定されている人には制限用法は使いません

目的格

Those are the people who I trust.

彼らは私が信頼している人たちです

Those are the people I trust.

彼らは私が信頼している人たちです

He is my uncle, who I trust.

彼は私の叔父で、信頼しています

主格と同じように誰かを特定するか、その必要がないかで使い分けます
目的格のときは、制限用法では関係代名詞を省略できますが、非制限用法では省略できません
非制限用法は会話のときに一呼吸置くため、who(その人は)と明言するイメージです
(注意)一呼吸あると必ず非制限用法になる訳ではないですよ(^_^)

These people, many of whom have lived in Yokohama.

この人たち、その多くは横浜に住んでいました

Those patients for whom there is nothing we can do.

私たちには何も出来ない患者さんたちです

He became great friends of Joe, whom we know is one of the great elders.

彼は、偉大な長老の一人として知られているジョンの親友になりました

whom は非制限用法では使われることもあります
前置詞の後は who ではなく whom を使います
そのため whom の多くは、前置詞+whom の語順で使われています

関係代名詞:非制限用法:物

主格

I bought a car that was two years old.

2年落ちの車を購入しました

I had a sports car, which was the Roadster.

私はロードスターというスポーツカーを持っていました

I draw with soft pastel, which is dry like charcoal, but colors.

木炭のように乾いているのに色が出るソフトパステルで描いています

制限用法は that 、非制限用法では which が一般的です
使い方は人の場合と同じで、先行詞を特定するか情報を追加するかで使い分けます

目的格

We stayed at the hotel that you recommended.

あなたが勧めてくれたホテルに泊まりました

We stayed at the hotel you recommended.

あなたが勧めてくれたホテルに泊まりました

We stayed at the Park Hotel, which a friend of ours recommended.

友人が勧めてくれたパークホテルに泊まりました

目的格では人の場合と同じく制限用法の that は省略できますが、非制限用法の which は省略できません

I have three paperbacks, all of which I have read.

文庫本を3冊持っていますが、すべて読みました

They have three cars, two of which they rarely use.

彼らは車を3台持っていますが、そのうち2台はめったに使いません

Okinawa has many beaches, each of which is a favourite destination.

沖縄には多くのビーチがあり、それぞれが人気の目的地です

all of which のような使い方は比較的多く見かけます

関係代名詞:文章の修飾

非制限用法の which は、直前の文やその一部を修飾することもできます
これは便利で、すでに話し終わった言葉でも大丈夫です

日本語の会話でも文を句切らず話を続ける傾向がありますが、英語でも which で文を区切らず続けることができます
日本語同様、続けて話すほうがリズムよく話せるので、よく聞く便利な使い方です

He really wanted to do, which was take photos.

彼が本当にやりたかったのは、写真を撮ることだった

I went on the road as a professional piano player, which was my lifelong dream.

私はプロのピアノ奏者としての道に進み、それは私の生涯の夢でした

このように直前に言った言葉を先行詞にする事ができます
日本語では前の文の最後を「のは」にするなどで文を続けますが、英語は後続の文の which でそれを表現しています

It’s all battery powered, which is nice.

すべて電池式なので、それはいいですね

It’s all battery powered. That’s nice.

すべて電池式です。それはいいことです

which と that は似ていますが少し違います
which は関係代名詞なので1つの文になっています
この that は普通の代名詞で接続詞にならないので、2つの文に別れます
書いている文章では、カンマかピリオドの違いもあります
(会話だと気にする必要もないレベルですね)
日本語でも、話し言葉と書き言葉でこのような使い分けをするのと似ています

We have a tight budget, which is nice ‘cause we’re able to then save money.

予算は限られていますが、お金を節約できるのでそれは良いことです

All the grammar rules and pronunciation rules, most of which have exceptions.

すべての文法規則と発音規則、そのほとんどには例外があります

Mars has polar ice caps. Speaking of which, Mars has an atmosphere, but it’s thin.

火星には極地に氷が存在します。 そういえば、火星には大気があるんですが、薄いですね

which is nice や speaking of which は簡単に使えそうです

A:I will arrive in Shibuya at 6pm.

A: 午後6時には渋谷に着くよ

B:Which is perfect because I can pick you up on my way home.

B: それは完璧、帰りに迎えに行けるから

話している相手の言葉対して、話を追加することもできます

A:I announced I was going to build a website.

A:ウェブサイトを作ると宣言したんだ

B:Oh right.

B:そうですか

A:Which I did.

A:それをやったよ

自分が言ったことに追加することもできます
日本語でも、すでに話したことに「それをやった」と言いますね

関係代名詞:所有格:例文

所有格の関係代名詞は whose です
制限用法、非制限用法共に使えます
これは物にも使えますが、ほとんどは人に使われています

It’s about a girl whose boyfriend breaks up with her.

彼氏に振られた女の子の話です

This is a man whose artistic flower is still bloomingin his 70s.

70歳を超えてもなお芸術の花を咲かせる男性です

It is named after the engineer Eiffel, whose company designed and built the tower.

この塔は、設計・建設したエンジニアのエッフェルにちなんで名付けられました

We’re going to have a conversation with two amazing young writers, whose books I’ve read.

私が読んだことのある本の、二人の素晴らしい若い作家と対談します

That’s a figure whose pose with the arm out.

腕を広げたポーズのフィギュアです

I saw a car the window of which was broken.

その窓が割れている車を見ました

I saw a car whose window was broken.

窓が割れている車を見た

I saw a car with a broken window.

割れた窓の車を見た

所有格は of which にできますが、丁寧な表現になります
物にも whose が使えますが少しスッキリしない感じです
with で表現できると英語らしい自然な言い方になります
日本語と同じで言い方はいろいろあるので、好みの表現をみつけましょう

代名詞:what:例文

what は what節の中で代名詞の役割をします
でも、先行詞と関連付ける役割はありません
単に名詞句を作るだけです
what = the thing(s) that と考えれば理解しやすくなります

先行詞がないので、先行詞との関連による制限用法や非制限用法の区別はありません

You didn’t know what was going to happen next at all.

次に何が起こるか全く分かりませんでした

The second stage is what brings a lot of people to me.

第2段階では、多くの人が私のところに来ます

What I had to say was important to be heard.

私が言うべきは、聞いてもらうことが重要であった

I wish you had the courage to do what you want to do.

やりたいことをやる勇気をもってほしい

It’s about using what you already have not what you buy.

購入するものではなく、すでに持っているものを使用することが重要です

what節は名詞句を作るので、それが主語や目的語、補語になります

It is what it is.

しょうがないね

直訳すると「それはそういうものだ」になります
それが現実だとか、そういうものだからしかたがない気持が伝わります
同じような意味で次のような表現もあります
That’s life.(それが人生だ)
He is who he is.(彼はそういう人だからさ)

It’s not what you know, it’s who you know.

世の中は知識より人脈だ

ことわざですが、この言い方はいろいろ応用できます
It’s not what people say, it’s what they do.(人は言動より行動だ)
It’s not whether you can, it’s whether you do.(できるかよりやるかだ)
余談ですが、行動した人が生き残ります
更に余談ですが、このようなフレーズを考えると楽しめます

補足

who や that などの関係代名詞は先行詞があります
先行詞と関連付ける役割があるため、代名詞の中でも関係代名詞に分類しています

一方、what には先行詞がありません
what = the thing that のように先行詞を含んでいるイメージがあるだけです
Cambridge Dictionary では、先行詞がない what を関係代名詞には含めていません
日本の文法書は拡大解釈して what を関係代名詞に含めています
どちらが正しいかではなく、どちらが理解しやすいかを考えるのがよさそうです
少なくとも what は関係代名詞とは異なり名詞節になるという大きな違いがあります

関係副詞:where, when, why:例文

関係詞句の中で、副詞の役割をするものが関係副詞です
多くの場合、前置詞+which の代わりに使います

前置詞+which は丁寧なイメージがあります
関係副詞の where, when, why にすると普通の会話になります

関係副詞 where

That’s the restaurant in which we met.

それが私たちが出会ったレストランです

That’s the restaurant where we met.

そこで私たちが出会ったレストランです

School is a place in which thinking should be taught.

学校は思考を教える場所です

School is a place where thinking should be taught.

学校は思考を教える場所です

in which が場所を示す副詞の役割なので where にできます

The library is the place that I feel the most relaxed.

図書館は一番リラックスできる場所です

The library is the place where I feel most relaxed.

図書館はそこで一番リラックスできます

The library is where I feel most relaxed.

図書館は一番リラックスできます

that は代名詞なので the most relaxed place の place の代わりです
where は副詞なので feel most relaxed there の there の代わりです
どちらを使うかで、関係詞節の表現が変わることがあります
・それ(that)は「リラックスできる場所」
・そこで(where)「リラックスできる」

the place where は「場所」を意味する言葉を繰り返しているので、どちらかを省略すればより自然に聞こえます

Is this the place where you left your handbag?

ここがハンドバッグを置き忘れた場所ですか?

We had a lovely meal at the place which John recommended.

ジョンが勧めてくれた場所で素敵な食事をしました

日本語は前から「場所」の修飾をします
・置き忘れた→場所
・勧めてくれた→場所
英語では関係詞から関係詞節が始まります
使う動詞によって left there や recommended it が思い浮かんでいるので、それに合わせた関係詞を選びます
発想の順番を逆にするのは頭でわかっていても慣れるのには時間がかかりそうです

The restaurant where we met closed down last year.

私たちが会ったレストランは昨年閉店しました

関係代名詞と同様に、主語を修飾して文の途中に関係詞節が入ることもあります

She’s gone to Niseko, where she studies English.

彼女はニセコに行って、そこで英語を学んでいます

She’s gone to Niseko to study English.

彼女は英語を学ぶためにニセコに行った

非制限用法でも使えますが、この例だと不定詞を使った方がより自然です
関係副詞 where を使うと、ニセコを強調している感じがします

That’s a clear case where you know.

それはあなたが知っている明らかなケースです

We’ll reach a point where we’ll be content.

私たちは満足できる地点に到達するでしょう

We can imagine a future where no one has to do a job.

私たちは誰も仕事をする必要のない未来を想像することができます

抽象的な内容には where が合います

関係副詞 when

In English, our verbs contain tenses that explain the time during which an action occurred.

英語の動詞には、動作が起こった時間を説明する時制が含まれています

In English, our verbs contain tenses that explain the time when an action occurred.

英語の動詞には、動作が起こった時間を説明する時制が含まれています

on which や during which のような時間を示すものは when にできます

I remember the day on which we first met.

私たちが出会ったその日を覚えています

I remember the day when we first met.

私たちが出会ったときの日を覚えています

I remember the day that we first met.

私たちが出会ったその日を覚えています

I remember the day we first met.

私たちが出会った日を覚えています

この例だと on which, when、that、そして省略もできます
省略が自然で、関係詞があると少し強調している感じになります
日本語と同じで多くの表現ができるので、状況に合わせて使えるといいですね

GIUの説明

GIU では、先行詞が時間(the day, the time)のときの説明は次の通りです
We say “the day we get married”, “the year I was born”, “the last time they met” etc.
You can also use that.
先行詞がこれらの時間のときは関係詞は省略、または that も使えると書いています

時間関連の先行詞は、関係詞 when を使うと一般に浸透していますが、省略するか that が主流なのかもしれません

Winter is a time when it sometimes snows.

冬は雪が降ることもあります

There will come a day when it will be too.

いずれそうなる日が来るでしょう

when は関係詞として使えますが、普通は省略されます
非限定用法ではあまり使われません
when は先行詞のある関係詞ではなく、接続詞の意味で使うのが圧倒的に多いようです

関係副詞 why

Tell me the reason for which you came home later.

遅くなったその理由を言いなさい

Tell me the reason that you came home later.

遅くなった理由を言いなさい

Tell me the reason why you came home later.

なぜ遅くなったか理由を言いなさい

Tell me why you came home later.

なぜ遅くなったか言いなさい

for which は why にできます
先行詞が reason だと that か why になります
reason why は、日本語の「馬から落ちて落馬」のような違和感があります
why を使うときは先行詞の the reason を省略するのが自然です

It is why I left.

私がなぜ去ったかです

It is the reason why I left.

私がなぜ去ったかの理由です

It is the reason that I left.

私が去ったその理由です

It is the reason I left.

私が去った理由です

かろうじて the reason why が認められているので関係副詞です
将来的には先行詞がなくなって、狭い意味での関係副詞ではなくなるかもしれません
こうして比べると why が一番自然で、それがよく使われるのも当然な気がします


how について

日本の文法書では、先行詞の the way が省略されていると見なして関係副詞に分類されています

今の文法では、先行詞を伴う the way how は間違った使い方です
GUI や Cambridge Dictionary では how は関係副詞に含めていません

how = the way that の意味だと考えれば良いので、ここでの説明は省略します

関係詞の使い方:何のために使うか?

関係詞は2つの文を組み合わせるので難しく感じます
では、なぜ難しいものを使うのでしょうか?

もちろん利点があるからです

日本語でも書く文章は短く区切りますが、話し言葉は自然と長くなります
英語も同じで、文を続ける方が話しやすくなるためです
状況によっては文をつなげるのに、関係詞は接続詞より便利です

関係詞は同じ情報の繰り返しをなくす代名詞と接続詞の働きがあることです
また、言いたいものを特定するための詳しい説明ができます

I bought a table that was made in Japan.

日本製のテーブルを買った

I bought a table.

テーブルを買った

The table was made in Japan.

そのテーブルは日本製だった

関係詞を使うと、人や物を強調することもできます

She’s the woman who I was talking about.

彼女は私が話していた女性です

I was talking about the woman.

私はその女性のことを話していました

This is the book which we’re reading at the moment.

これは私たちが今読んでいる本です

We’re reading this book at the moment.

私たちは今この本を読んでいます

このように、普通は簡単な表現が好まれるものでも、関係詞を使うことで強調できます

ほかにも、言い始めた言葉に情報を追加することもできます

I went to a new cafe… that is in front of my house.

新しいカフェに行ったんだよ、家の目の前にできたんだ

I went to a new cafe in front of my house.

家の前の新しいカフェに行ったよ

I went to a new cafe まで話した後で that is in front of my house と付け加える感じです
最初から家の前のカフェと言うつもりなら関係詞を使わない簡単な表現もできます

関係詞を使うときの注意点

先行詞がどれか曖昧になることがあります

The father of my husband, who is called Joe, has been really welcoming.

私の夫の父親、名前はジョーですが、本当に歓迎してくれました

My husband’s father, who is called Joe, has been really welcoming.

夫の父親、名前はジョーですが、本当に歓迎してくれました

The father of my husband(私の夫の父親)これだとジョーは夫かその父親か曖昧になります 
My husband’s father にすると父親の名前であることが明確になります
この辺は日本語でも同じですね

関係詞を使った文の構造

関係詞を深く理解をするために知っていると役立つ内容です
興味のある方は続けてお読みください

文の構造

I hane a friend who is learning English.

私は英語を習っている友達がいます

I have a friend.

私は友達がいます

He is learning English.

は英語を習っています

主格の関係詞節が本文の目的語を修飾するときは簡単です
そのまま続けるイメージです

The woman who lives next door to me is a doctor.

私の隣に住んでいる女性は医者です

The woman lives next door to me.

その女性は私の隣に住んでいます

She is a doctor.

彼女は医者です

本文の主語を修飾すると、関係詞節が文に割り込む形になるため分かりにくくなります

The bed I slept in was comfortable.

私が寝たベッドは快適でした

I slept in a bed.

私はベッドで寝ました

It was comfortable.

それは快適でした

目的格の関係詞節は語順が変わるのでさらに難しくなります

関係詞句では、関係付ける名詞を関係詞にして前に持ってくるため、元の位置の名詞は不要になります
試験対策で関係代名詞節は不完全文になると学びますが、関係詞にして前に移した結果ですね
会話では関係詞が先に出てくるので、不完全文かどうかは重要ではありません
逆に、関係詞節は余計な代名詞を残さない注意が必要です

補足

最初の例の日本語は、「私は」と「友達がいます」の間に「英語を習っている」が入ります
さらに、「彼は英語を習っている」の語順が「英語を習っている彼」に変わっています
慣れた日本語では無意識に文の構造や語順を理解しています
英語が特別ではなく、同じ言葉である日本語も同じようなことをしています
英語の関係詞も文の構造と語順を理解するのが最初の一歩です

使い方による意味の違い

The person who called me was my father.

電話をかけた人は父でした

The person who I called was my father.

電話をかけた人は父でした

余談

called me と I called、動詞の位置の違いで意味が変わる英語は難しい
とはいえ、「に」と「が」で意味が変わる日本語だって同じように難しい

His brother who works at the supermarket is a friend of mine.

スーパーで働いている彼の兄は私の友人です

His brother, who works at the supermarket, is a friend of mine.

彼の兄は、スーパーで働いているんだけど、私の友人です

制限用法では、スーパーで働いている彼の兄に限定しています
彼にはスーパーで働いている兄以外の兄弟がいるので限定しているイメージになります
非制限用法(カンマあり)は、スーパーで働いているという情報を追加しています
彼の兄は一人でそれ以上限定する必要がないので情報を追加しているイメージです

This is the book I bought yesterday.

この本昨日買ったものだよ

This is the book, which I bought yesterday.

この本昨日買ったんだ

それぞれ和訳のような気持ちを話しています

文法的な解釈

関係詞は次のように使われます
構造が似ている what と wh-ever も合わせて説明します

英語の語順通りに直訳してみます

the woman who I love

女性で、その人は私が大好きな(

the thing that is on the table

その物で、それはテーブルの上にある(

the place where we met her

その場所で、そこで彼女と会った(場所

what you know = the thing that you know

何か、あなたが知っている(何か

whatever you want

何でもあなたが欲しいものは

take whatever you want

取りなさい、何でもあなたが欲しいものを

関係代名詞関係副詞は先行詞(名詞)があり、それを説明(修飾)するものです
先行詞と関連付ける役割があるので「関係詞」です
名詞を修飾するので形容詞句になります

関係代名詞は、関係詞に続く関係詞節内の名詞を代名詞(who, that)にして前に持ってきています
関係詞節内の名詞の代わりなので関係代名詞と呼ばれています
そして、一つの文章で本来あるべき位置の名詞を前に持ってきているため「不完全文」になります

関係副詞は、関係詞節の副詞を where にして前に持ってきています
副詞は一つの文章で必須の要素ではないため、前に移しても「完全文」のままです
関係副詞句は形容詞句ですが、先行詞を省略することがあり名詞句になることがあります

試験や文章では関係詞の後の文を見れるので、不完全文か完全文かを判断できます
話すときは、「それは」とか「そこで」の言葉をはさむイメージで後半の文に余計な代名詞や副詞を入れないようにしましょう

what は先行詞がないので関係代名詞と少し異なりますが、似ている部分もあります
what に続く節内の名詞の代わりになるので、そこは関係代名詞と同じ構造です
what = the thing(s) that の意味なので名詞句になります
what節内の名詞を what にして前に持ってきているため「不完全文」になります

wh-ever は what と同様に先行詞を含んでいるイメージです
先行詞がないので、名詞を修飾する形容詞句にはなりません
what と同様に名詞句になり、副詞句になることもあります

(参考)疑似関係代名詞:but

It never rains but it pours.

降れば土砂降り(泣きっ面に蜂)

過去には、英文学やことわざで but を関係代名詞のように使っていました
今では but を関係代名詞として使う人は、ほぼいません
過去の文を読む知識と考えていた方がいいでしょう

おわりに

言葉に慣れてくると、だんだん長い文章で話すようになります

関係詞は複数の文を組み合わせて、それができる一つの方法です
より自然な会話では、もっと複雑な組み合わせが必要になります

そのためにも、基本の理解は重要です
ここではその基本となる形をまとめました
このブログの内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待しています

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