前置詞 by の例文と使い方!(近く、手段・方法、によって)

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前置詞 by の使い方

前置詞 by の使い方をまとめました

主な意味です

  • 近く
  • 手段・方法
  • 行為者
  • 期限
  • 単位・量
  • その他

多くの例文を集めました
分かりやすいように分類しています

前置詞の意味は、辞書と文法書に載っているものをベースに再分類しました

前置詞の記事の内容と例文で参考にした主なものはこちらです

<文法書、辞書>
・English Grammer in Use(GIU)
・Cambridge English Dictionary(Cambridge)
・新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC Learning)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
engVid
<その他>
YouGlish(主に例文に利用)
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)

記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります


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目次

by の使い方1:近く

位置が近い状態とそれに関連するものです

  • 場所が近い
  • 気持ちが近い
  • 近くを通る
  • 経由地など

場所が近い

場所、物、人など物理的に近いものに使います

He stood by the window.

彼は窓のそばに立っていました

We spent a week by the coast.

私たちは海岸沿いで1週間を過ごしました

A small child stood by her side.

小さな子供が彼女のそばに立っていました

I sat by the pool one day with a big hat.

ある日、私は大きな帽子をかぶってプールサイドに座っていました

(比較:by vs near)

I live by a football stadium.

私はサッカー場のそばに住んでいます

I live near a football stadium.

私はサッカー場の近くに住んでいます

補足:意味の違い

By and near have a similar meaning but by refers to a shorter distance:
Compare

I live by a football stadium.

The stadium is beside my house.

I live near a football stadium.

The stadium is in my neighbourhood.

出典:Cambridge Dictionary

これによると by と near の意味は似ているが by がより近い距離だと書いています
by:そばに住んでいる beside:隣にある
near:近くに住んでいる neighbourhood:近所です
注:neighbourhood はイギリス英語、アメリカ英語では neighborhood

気持ちが近い

精神的な近さにも使います

(寄り添う)

I want you to stand by me and with me.

私のそばにいて、一緒にいてほしいのです

He wanted to keep her close by him always.

彼は彼女をいつもそばに置いておきたかった

近くを通る

(そば、経由)

They went by me twice.

彼らは私のそばを二度通り過ぎました

Three people walked by the window.

三人が窓際を歩いていました

経由地など

そばを通り過ぎるイメージから経由地のイメージも結びつきます

They’re coming by way of sea.

彼らは海を渡ってやって来ます

It was as if he came in by the front door.

まるで正面玄関から入ってきたかのようだった

I stopped by the beach and walked to the shoreline.

私はビーチに立ち寄り、海岸線まで歩いた

by の使い方2:手段、方法

  • 交通手段
  • 通信手段
  • 支払方法
  • 行動による方法
  • 抽象的なもの
  • 相手の体の一部
  • 自分たちだけ

交通

You should probably do it by train.

おそらく電車で行ったほうがいいでしょう

They travelled across Europe by car.

彼らは車でヨーロッパ中を旅しました

通信

I’ll contact him by phone or e-mail.

電話かメールで彼に連絡してみるよ

支払い

You can pay by cash, debit or credit card.

現金、デビットカード、またはクレジットカードでお支払いできます

By credit card.

クレジットカードで

行動による方法

by doing の形式で、行動による方法になります

She passed her test by studying hard.

彼女は一生懸命勉強して試験に合格しました

Start by changing the way you see.

まずは見方を変えることから始めましょう

I learn English by watching YouTube.

YouTubeを見て学びました

抽象的なものによって

I live by what my heart dictates.

私は自分の心の赴くままに生きています

All of us play by the same rules.

私たちは皆、同じルールに従って行動します

(ことわざ)

A man is known by the company he keeps.

人は交わる友によって知られる

これは英語のことわざです
「類は友を呼ぶ」と同じような意味です

It was known by that name.

その名前で知られていました

There was a gentleman by the name of Joe.

ジョーという名前の紳士がいました

抽象的なものは by です
具体的な道具や器具だと with になるので、後半でもう少し詳しく説明しています

相手の体の一部を使う

Suddenly, she grabbed him by the arm.

突然、彼女は彼の腕をつかみました

The mother cat was carrying her kitten by the neck.

母猫は子猫の襟首をくわえて運んだ

Why don’t you take the bull by the horns and tell him to leave?

勇敢に彼に出ていくように言おうよ?

補足

take the bull by the horns
これは慣用句ですが、相手の角に by が使われています
直訳すると「雄牛の角をつかめ」ですが、勇敢な行動をするときに使います

相手の体の一部は by ですが、自分の体の一部は with になります
I point with my fingers. (指で差し示す)
こちらも後半でもう少し詳しく説明しています

自分たちだけで行う

(比較)

She did it by herself, right?

彼女は自分でやったのですよね?

She did it all by herself, right?

彼女はすべて自分だけでやったのですよね?

all はあってもなくても同じ意味です
all を入れることで意味が強調されます

(by oneself)

This may stand out all by itself.

これだけでも目立つかもしれません

They are getting on with it by themselves.

彼らは自分たちだけでそれをやっています

We never would have thought of them by ourselves.

私たちだけでは決して思いつきませんでした

by の使い方3:行為者

主に受け身の行為者には by を使います

(能動態vs受動態)

The children ate the cake.

子供たちがケーキを食べた

The cake was eaten by the children.

ケーキは子供たちに食べられた

能動態の主語は、受動態にすると by を使います

(人)

She is liked by everybody.

彼女は誰からも好かれています

The cat was taken care of by my sister.

その猫は私の妹が世話をしました

It’s written by a person that you admire.

それはあなたが尊敬する人が書いたものです

The book was translated by a well-known author.

その本は有名な著者によって翻訳されました

(人以外)

Honey is made by bees.

蜂蜜はミツバチによって作られています

Now I’m fascinated by airplanes.

今は飛行機に夢中です

I was surprised by the loud noise.

大きな音にびっくりしました

We were amazed by what she told us.

私たちは彼女が言ったことに驚きました

by の使い方4:期限

Do you think you can get here by 5 pm?

午後5時までにここに着くと思いますか?

I think I’m gonna finish this one by 10 p.m.

午後10時までにこれを終わらせると思います

By the end of this blog, you will know how to use “by.”

このブログを読み終える頃には、「by」の使い方がわかるでしょう

I aim to be a millionaire by the time I’m 35.

私は35歳までに億万長者になることを目指しています

By the time I got to the station the train had already gone.

私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました

期限は日付や時間だけでなく、読み終えた頃とか35歳までなどにも使えます
by the time で駅に着いたときのような表現もできます

(比較:by vs until)

The children were in bed by 9 p.m.

子供たちは午後9時までに寝ました

The children were in bed until 9 p.m.

子供たちは午後9時まで寝ました

by と until の違い
by :その時までに(期限)
until :その時までずっと(続いている)
日本語でも「までに」と「まで」のように、「に」の有無で意味が変わります。日本語だって難しい!

(比較:by vs in)

I’ve got to be home by seven.

7時までに家に帰らなければなりません

We need a firm decision by the end of the week.

週末までにしっかりとした決定を下す必要があります

I will be there in 2 hours.

2時間後に着きます

I’m going to Hawaii in 1 week.

1週間後にハワイへ行きます

by と in の違い
by :期限
in :今からちょうどその時間ぐらい
日本語で2時間以内と言ったら、ちょうど2時間後ぐらいを想定して言っています。in 2 hours も同じような感覚です

by の使い方5:単位、量

(単位)

They get paid by the month.

彼らは月ごとに給料を受け取ります

I work by the hour for $50 an hour.

私は時給50ドルで時間単位で働いています

In most countries you buy eggs by the dozen.

ほとんどの国では卵を1ダース単位で購入します

(計算)

Ten divided by two is five.

10を2で割ると5です

Five multiply by three is 15.

5を3倍すると15です

(変化量:時間)

That’s your older brother by two years.

それはあなたの2歳上の兄です

I’m going to increase it by 10 seconds a day.

1日10秒ずつ増やしていきます

Our original contract was extended by two years.

私たちの当初の契約は2年延長されました

(変化量:金額、量、比率など)

She gets richer by degrees.

彼女は徐々に金持ちになっていきます

We can increase it by two percent.

2パーセント増やすことができます

The second day it went up by 3 dollars.

2日目は3ドル上がった

Everyone’s quality of life went up by a lot.

全員の生活の質が大幅に向上しました

We have cut the deficit by two thirds.

赤字を3分の2削減しました

by two thirds の意味は 3分の2 です

(比較:by vs for)

She outlived him by 2 years.

彼女は彼より2年長生きした

I’ve been with him for 2 years.

彼と付き合って2年です

by :差が2年ある
for:2年という期間
by が両者の差や変化量に対し for は期間のイメージがあります

(少しずつ)

I’m gonna tell you what to do step by step.

どうすればいいのか、順を追って説明しよう

My TOEIC score is inproving little by little.

TOEICの点数、少しずつ良くなっている

The daylight hours will be shorter day by day from today.

今日から日が短かくなります

The death toll from the hurricane was climbing minute by minute.

ハリケーンによる死者数は刻々と増加していった

by で繰り返すことで、その単位で変化している状況を表現できます

(注意)

We lined of two by two.

私たちは二人ずつ並んだ

They coexist side by side.

それらは隣り合って共存しています

We actually compare these side by side.

実際にこれらを並べて比較してみます

side by side の意味は隣り合うです
by で繰り返すものは、必ずしも時間などが少しずつ進むイメージになるわけではありません

by の使い方6:その他

次のような使い方もあります

(by chance など)

I know the song by heart!

その歌は暗記しています!

You won’t do that by accident.

偶然そんなことはしないでしょう

He approached us as if like by mistake.

彼はまるで間違えたかのように私たちに近づきました

Everything was done by opportunity or by chance.

すべては機会または偶然によって行われました

(比較)

Can I borrow a pen?

ペン貸してくれない?(普通)

Do you have a pen by any chance?

ペン持ってたりします?(丁寧)

補足

英語では遠回しに言うのが丁寧です
英語らしい表現なので、こんな言い方ができるとカッコいいですね

(by nature など)

I’m a journalist by trade.

私は本業はジャーナリストです

I’m a filmmaker by profession.

私は職業的には映画製作者です

He was a pharmacist by profession.

彼は本職は薬剤師でした

Negativity, by nature, is louder, has always been.

本質的に、否定的なことはより騒々しいものであり、これまでもそうでした

She is, by nature, a sunny, positive kind of person.

彼女は本来明るく前向きな性格です

(by day など)

I work by day and study by night.

昼は働き夜は勉強する

We travelled by night and rested by day.

私たちは夜に旅行し日中は休みました

これに類する表現は他にもたくさんあるので、見かけたときが覚えるチャンスです

手段、方法について

いくつか注意点を解説します

交通手段

交通手段は by を使います

How did you get to London?

どうやってロンドンに来たのですか?

I got here by train.

電車でここに来ました

交通手段は主に次のようなものがあります

by car  車で
by bike  自転車で
by bus  バスで
by train  電車で
by subway 地下鉄で
by plane 飛行機で

△I go to school by bike.

自転車で学校に行っています

△I went to work by train.

電車で会社に行った

日本語のイメージから by を使いたくなります
でも、この場合は次のように言うのが英語の自然な表現です

I walk to school.

歩いて学校へ行く

I bike to school.

自転車で学校に行く

I drove to school.

車で学校に行きました

My friend drove me to school.

友達に車で学校に送ってもらった

drive to だと自分の運転です
drive me to で誰かに送ってもらったことになります

I take a bus to work.

バスで仕事に行く

I take a taxi to work.

タクシーで仕事に行く

I take a train to work.

電車で仕事に行く

I took the subway to Shibuya.

地下鉄で渋谷に行った

subway の冠詞は the になります
個々の地下鉄の列車ではなく1つの地下鉄網をイメージしています

補足

by car
交通手段の by は冠詞なしです
by my cay
冠詞などの限定詞があると手段ではなくなるため「私の車のそば」の意味になります
日本語にはない限定詞(冠詞)で意味が大きく変わるので注意しましょう

限定詞を付けた実際の交通機関は、前置詞を変えて表現します
交通手段 → 実際の交通機関
by car  → in my car
by train → on a train
by plane → on the plane

補足

歩いていくは交通手段とみなしてないようで by ではなく on を使います

It takes me just 20 minutes to get to work on foot.

職場まで歩いて20分しかかかりません

物事をする方法

How と聞かれたときの答えを考えてみます
手段や方法にはに by が多く使われますが、with と使い分けるものもあります

by を使う

(どうやって?)

How do you learn English?

どうやって英語を学んだの?

I learn English by watching YouTube.

Youtube を見て学びました

前半にbyの例文はたくさんあるので、ここでは簡単にまとめます

(交通・通信・支払い手段・行動)

You should contact him by email.

彼にメールで連絡したほうがいいよ

I’d like to pay by credit card.

クレジットードで払います

I keep healthy by exercising.

運動をして健康を保っています

交通手段などは具体的なものではなく抽象的なものです

(抽象的なものや相手の体の一部)

It’s treated equally by law.

それは法律によって平等に扱われます

He held the boy by the collar.

彼はその少年の襟もとをつかんだ

抽象的なものと相手の体の一部は by です

with を使う

一般に具体的なものや自分の体の一部を使うものは with になります

(どうやって?)

How do you write?

どうやって書きますか?

Well, I write with a pen.

ペンで書きます

(具体的な道具や器具)

I camped with a tent.

テントでキャンプしました

I cooked with a microwave.

電子レンジで料理しました

I cleaned the floor with a mop.

モップで床掃除をしました

(自分の体の一部を使う)

I think with my brain.

頭で考える

I point with my fingers.

指で差し示す

I smile with my teeth and lips.

歯と唇でほほ笑む

by と with の例文を見比べるとイメージの違いが感じられます
by :抽象的なもの、相手の体の一部など
with :具体的な道具や器具、自分の体の一部など

例外もありますが、だいたいこのイメージが当てはまります

おわりに

by は日本語の「よって」と似た使い方です
使い方が比較的はっきりしているのでスッキリまとめられました

この内容が皆さんの理解と知識の助けになることを期待しています

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