間接疑問は情報を尋ねたり要求したりするときに、より丁寧な表現ができます
知らない人に何か尋ねたいときや面倒なお願いをするときに役立ちます
英語でどんな言い方をすればよいか見ていきましょう
この内容は VOA Learning English を主に参考にしてまとめました
その他の資料も参考にしています
このブログの内容と例文で参考にしたものはこちらです
できる限りネイティブが発信しているものをベースにしています
<文法書、辞書>
English Grammar in Use (GIU)
Cambridge English Dictionary(Cambridge)
ロングマン現代英英辞典
新英和中辞典:研究社(辞書)
<英語学習サイト&Video>
BBC Learning English (BBC)
EnglishClass101 (EC101)
English with Lucy
mmmEnglish
gymglish
engVid
YouGlish
<その他>
ネイティブのYoutuberなど
真・英文法大全(関正生 著)
一億人の英文法(大西泰斗 著)
実践ロイヤル英文法(綿貫陽 著)
日本人の英語(マーク・ピーターセン著)
記載内容の信頼性のために、情報源の名称や略称などを記述している所があります
(注)当ブログ内の記事で参考にしているものです。1つの記事で全てを見ているわけではありせん
直接疑問と間接疑問
直接疑問は言葉通りで直接質問します
間接疑問は元の質問を間接的に伝えるものです
質問に答えてもらうようにお願いしている感じになります
(比較)
What does that mean?
それはどういう意味ですか?
Can you tell me what that means?
それはどういう意味か教えてもらえますか?
お願いするイメージなので、一般的によく使うフレーズがあります
Can you tell me…?
…を教えてもらえますか?
Could you tell me…?
…を教えていただけますか?
Do you know…?
…をご存知ですか?
Would you mind…?
…を気にされますか?
Do you have any idea…?
…について何かお考えはありますか?
Would it be possible…?
…は可能でしょうか?
質問したり依頼したりする内容でいくつかパターンがあります
- 情報を求める内容でwh節を使う
- yes/noを尋ねるために if を使う
- より丁寧に頼む
wh節の間接疑問:情報を求める
情報を求める間接疑問は次の6つの疑問詞を使います
・who, what, where, when, why, how
間接疑問のフレーズの後に wh節 を続けます
(比較)
Where is the bathroom?
トイレはどこにありますか?
Excuse me, can you tell me where the bathroom is?
すみません、トイレはどこか教えてもらえますか?
直接疑問は疑問文の語順(助動詞+主語)です
間接疑問のwh節は平叙文の語順(主語+動詞)になります
yes/noの間接疑問:どちらかの選択
yes/noを間接疑問で聞くときはどちらかの選択なので if または whether を使います
(比較)
Is it okay to eat while walking?
食べ歩きは大丈夫ですか?
Do you know if it’s okay to eat while walking?
食べ歩きは大丈夫か知っていますか?
Do you know whether it’s okay to eat while walking?
食べ歩きは大丈夫かどうかご存じですか?
どちらかを聞くので、if か whether を使います
if は一般的で、whether は少し丁寧になります
よくある間違いは if が抜けたり、if のあとに続く質問が疑問文の語順になったりします
do you think の場合
この場合は少し状況が変わります
What do you think I did?
私は何をしたと思いますか?
What do you think happens?
何が起こると思いますか?
Who do you think is going to come?
誰が来ると思いますか?
一つ前の do you know は「知っていますか?」なので yes/no で返事ができます
一方、do you think は「どう思いますか?」なので yes/no で返事ができません
yes/no で返事できないのに do you で始まると違和感を感じるのでしょう
そのため、疑問詞(whatなど)を先頭にして do you think を続けます
こういった感覚を身に付ければ、より一層自然な英会話ができるようになる気がします
頼みごとの間接疑問:丁寧に頼む
直接疑問を間接疑問にすることで丁寧な依頼になります
丁寧な依頼に使えるフレーズはいくつかあります
(比較)
Can you please help me move on Saturday?
土曜日に引っ越しを手伝ってもらえるかなか?
Is there any chance you could help me move on Saturday?
土曜日に引っ越しを手伝ってもらうチャンスはあるかな?
Would it be possible for you to help me move on Saturday?
土曜日に引っ越しを手伝ってもらうことはできますか?
I was wondering if you could help me move on Saturday.
土曜日に引っ越しを手伝ってもらえたりしないかな?
I was wondering は丁寧な質問にもなります
(比較)
Did you finish the report?
レポートは完成しましたか?
I was wondering if you finished the report.
レポートは完成したかどうか気になっていました
I was wondering は丁寧にお願いをしたり情報を求めたりする非常に一般的な方法です
その他にもあります
Would you mind if I ask why?
理由を聞いても気にしませんか?
Would you mind if I sit next to you?
隣に座っても気にしませんか?
Would it be okay if I sat next to you?
隣に座っても構いませんか?
would you mind は気にするか聞いています
Would it be okay はしていいか聞いています
両者の返事は yes/no が逆で、OKのとき okay は yes ですが、mind は no になります
yes/no を間違っても please take it などの言葉を続け態度や表情で気持を伝えることも大切です
疑問文を丁寧にする間接疑問のフレーズはいくつかあります
これらは同じように和訳されますが、passible なら可能かどうか mind なら気にするかを聞いています
英語の言葉通りの意味を理解しながら使えば、より自然な会話ができるようになるのでしょう
Would you mind if の if節は条件文(副詞節)と見なして間接疑問に分類しない人もいます
分類は専門家にまかせて、間接的に質問するフレーズの一つとして使えばいいことです
関連する使い方
間接疑問は元の質問を間接的に伝えるものなので、丁寧な質問や依頼以外にもなります
He asked me what was wrong.
彼は私に何が悪いのか尋ねました
I’m not sure when we will be meeting again.
いつまた会えるかわかりません
質問の間接話法や、自分の疑問を伝えることもできます
“He asked me…” はCambridge Dictionary で indirect question の例文として載っていました
これは間接話法ですが、疑問文を間接的に伝えるものなので間接疑問でもあります
Ask him if you don’t believe me.
信じないなら彼に聞いてください
I doubt if I’m going to make it through.
やり遂げられるかどうか疑わしい
(やり遂げられないだろう)
Please don’t ask me what I do for a living.
私の職業は聞かないでください
命令文や疑ったりするときにも使えます
yes/no疑問のときは if を使い平叙文の語順にするのは同じです
I was wondering のその他の使い方
I wonder what I’m gonna learn.
何を学べるんだろう
I was wondering whether to go for a swim.
泳ぎに行くかどうか迷っていました
進行形にしないで I wonder を使うこともあります
元の質問をto不定詞にもできます
to不定詞が使えるのは whether だけです(ifは使えません)
if と whether の違い
Tell the staff if you need a seat.
席が必要ならスタッフに伝えてください
Tell the staff whether you need a seat.
席が必要かどうかをスタッフに伝えてください
厳密には if は席が必要なときだけ伝える、whether は必要かどうかなのでどちらも伝えます
この違いで “if or not” は不自然ですが “whether or not” は不自然に感じないものと思われます
この違いは if to do や if or not が使えないくらいで、普通の日常会話ではそこまで気にする必要はなさそうです
その他
一部の日本の文法書や解説で wh節が名詞節になるものを間接疑問として扱っているものがあります
それを含めるかどうかは専門家に任せるとして、名詞節になるので文の主語や補語でも同じように使えます
(主語)
What you do, why you did it, and what you did is important.
何をするか、なぜそれをするか、そして何をしたかが重要です
(補語)
This is what I love doing.
これが私が好きなことです
おわりに
日本語では丁寧に話すときに敬語を使います
英語では、直接的でなく間接的に話すのが丁寧な話し方の一つです
日本語では相手に合わせて敬語を使い分けます
英語も同じで相手に合わせて丁寧な表現を使います
間接疑問は丁寧な表現以外にも使えます
使えそうな状況を想像するのは言葉を覚えるのに効果的です
このブログの内容が少しでも皆さんの理解と知識の助けになることを期待します