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a the 英語の冠詞の使い方!個別の例によるルール解説

a the 英語の冠詞!個別の例

冠詞についての具体的な説明です

個別の話なので分かりやすくて楽しく読めます
みなさんも一度は「なぜ?」と思った話がきっとあります

個々の内容から冠詞のイメージを固めていくのも一つの方法です

冠詞の一般的な話はこちらにまとめています

目次

冠詞の意味と可算/不可算の見分け方

a, the, 複数 の使い分け(other)

冠詞のルール一覧に書きましたが、冠詞と単数/複数だけで多くの意味が伝わります

  • 不定冠詞(a)
    たくさんある中のひとつ
  • 定冠詞(the)
    特定できるもの、一つに決まるもの
    一つに決まるので、残り(other)だと全ての残りになります
    ・the + 単数:一つでそれが全て
    ・the + 複数:複数あるもの全て
  • 複数
    たくさんある中のいくつか
    (注:状況により、一般的なその物を示すこともあります)

次の例は具体的なイメージです
それぞれの違いが確認できます

a, the, other の使い方

冠詞は名詞に付けるものではないですね
冠詞によって、その後に続く名詞の状態を示しています

これを理解すれば、a, the, 複数、の使い分けは楽になります

もう一つ重要なことがあります
可算名詞か不可算名詞かの切り分けが必要です
それは簡単ではありません

会話での使い方(例)

次の日本語を英語にしてみましょう

テーブルにケーキがあるよ
残りは冷蔵庫に入れているからね

一つに決まりませんね
考えられるいくつかの例を紹介します

There is a cake on the table.

table 🍰

The other is in the fridge.

fridge 🍰

a cake, the other(the other cake):それそれ1個

There are some cakes on the table.

table 🍰🍰

The others are in the fridge.

fridge 🍰🍰🍰

some cakes, the others(the other cakes):それぞれ数個

複数は cakes だけでなく、be動詞にも注意しましょう

love, chance と luck

形があるものでの可算名詞と不可算名詞のどちらで扱うかは冠詞のルール一覧に書きました

ここでは不可算名詞で形がないものの見分け方、使い方を説明します

不可算名詞でも、その一部を切り出すと可算名詞として扱えます
始めと終わりが明確になると切り出したものになりなす
不定冠詞(a)によってそれが期間のあるものだと示しています
不定冠詞(a)がなければ期間のない状態を示していると感じます

love 愛

love with her

彼女との愛(の状態)

a love with her

彼女との愛(の期間)

love のような抽象名詞の場合でも a によって始めと終わりがある事を示すことができます
終わりも明確なので、残念ながら彼女との愛は終わっています(悲しい)


chance チャンス

Let me know when you get a chance.

ご都合の良い時にお知らせください

chance(チャンス)は可算名詞です
このチャンスは連絡ができる期間です
連絡できる期間は始まりと終わりがあります


luck 運

I won the lottery. Lucky!

宝くじに当たった。幸運だ!

I won again. Don’t let it end, Lucky!

また当たった。幸運よ終わらないでくれ!

luck(運)は不可算名詞です
この運の始まりはいつ?終わりはいつ?
始まりと終わりが明確にできないものは可算名詞にはできません


不可算名詞

luck のように単独では可算名詞にならないものをいくつか紹介します

news  ニュース
advice アドバイス
evidence 証拠
progress 進捗状況
information 情報

behavior 行動
permission 許可

chaos カオス
damage ダメージ

不可算名詞であっても、切り出せば可算名詞として扱えます
不定冠詞(a)だけでは切り出せないので、a bit of などの形にします

A lecture gives you a bit of information.

講演はちょっとした情報を与えてくれるものです

I’ve got a piece of news for you.

あなたにお知らせがあります

Now, I’ll give you a piece of evidence more credible.

では、もっと信憑性のある証拠をお見せしましょう


可算名詞と不可算名詞の使い方の違い

複数の表現が違います

可算名詞  two chances
不可算名詞 two pieces of advice

可算名詞は数詞で始めて複数形にします
不可算名詞は切り出したものを複数にします

不定冠詞(a)

不定冠詞(a)には、どのような意味があるのでしょうか?

Merry Christmas and Happy New Year

Merry Christmas and a Happy New Year

このフレーズをときどきクリスマスカードで見かけます
こういうものの影響で新年は a が必要と思っている人もいそうです

そして、日本人の多くは happy new year に a を付けるかどうかと考えます
少し発想を変えてみましょう
それそれの意味を考えると見え方が変わります

a happy new year

いつものハッピーな新年の期間
新年の期間をイメージしています

happy new year

ハッピーな新年(です)
ハッピーな気持ちをイメージしています

a によって、あとに続く名詞に始めと終わりがあることをイメージさせます

クリスマスカードと年賀状はこんな感じでしょうか

Merry Christmas and Happy New Year
クリスマスおめでとう そして 新年おめでとう
Happy New Year
ハッピーな新年(ですね)

クリスマスと新年はいくつかの曲で歌われています
日本では「おめでとうクリスマス」などのタイトルで知らるクリスマスソングと、ジョンレノンの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」には次のような歌詞があります

We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year
あなたの良いクリスマスと新年を望みます

A very Merry Christmas and a Happy New Year. Let’s hope it’s a good one
良いクリスマスと良い新年。良い年になることを願おう

ハロウィンの前によく聞くフレーズです
Have a Happy Halloween!

ハロウィン当日はこちらです
Happy Halloween.


同じ仲間を集めてみます

Have a nice day!

よい一日を

Have a Happy Halloween!

よいハロウィンを

Have a Merry Christmas!

よいクリスマスを

Have a Happy New Year!

よい新年を

Happy birthday!

誕生日おめでとう

Happy Halloween!

ハロウィンおめでとう

Merry Christmas!

クリスマスおめでとう

Happy New Year!

新年おめでとう

a を付けるか付けないかと考えるより、話している意味を考えればスッキリします

補足

Happy Halloween, Merry Christmas, Happy New Year は、その当日より前から使う人もいます
(和訳は意訳なので和訳で考えると違和感もあります。和訳で考えるなら直訳にしましょう)
クリスマスカードは「Merry Christmas and Happy New Year」で大丈夫です

Merry Christmas and a Happy New Year でも大丈夫のようです
YouGlish を見ていると、オバマ元大統領も言っていました

補足

Merry Christmas はキリスト教の行事なので、キリスト教以外の人が多い地域では使わない傾向もあるようです
代わりに Happy Holidays と言いますが、Merry Christmas and Happy Holidays. と言っている人もいます
クリスマスを一つのイベントとして楽しむ人も多いので、そんなに気にしなくても大丈夫みたいです
Google Ngramでの使用頻度を調べてみましたが、減少の傾向は見られませんでした

few と a few

この例も不定冠詞(a)の持つ意味について考えてみます

まず a と few の個別の意味です

a  :数えられるもの
few :ほとんどない

では few と a few を比べてみましょう

  • few  ほとんどない
    ありそうだけど数えられるものが見つからない
  • a few 少しある
    ほとんどないけど確実に数えられるものがある
    a で始まるものは数えられるものです

ちなみに a little は数えられないものに使いますが a で始まります

おそらく a few に対応させるために a little にしたと思われます
数が限られた言葉で無限の状況を表現するので、こうした例外は多数存在します

定冠詞(the)

いくつかの例で、定冠詞(the)の持つ意味を考えてみます

固有名詞

一般に固有名詞には冠詞は不要です
唯一のものなので、冠詞がなくても一意に決まるためです

でも、定冠詞(the)で始まる固有名詞もあります

次のものです
・名前の中に the が必要な名詞があるもの
・山脈や島々など複数のものをまとめたもの
・命名者が自分で付けたもの

the Sea of Japan

日本海

the Mediterranean Sea

地中海

the Pacific Ocean

太平洋

the Amazon River

アマゾン川

the Sahara Desert

サハラ砂漠

the Cascade Tunnel

カスケードトンネル

the Golden Gate Bridge

ゴールデンゲートブリッジ

The University of Tokyo

東京大学

The Fuji Mountain

富士山

the Japanese Islands

日本列島

the United Kingdom

イギリス

the States (the United States of America)

アメリカ

例外で the がないものもあります
London Bridge や Westminster Bridge などはありません
the がなくても、みんなが固有名詞だと認識するほど一般になれば不要になる傾向があります

the があるのに名詞がないときは、その名詞が省略されているためです
さらに、複数のもの全体(山脈や島々など)を示す意味もあります

the Alps (the Alps Mountains

アルプス山脈

the Rockies

ロッキー山脈

the Pyrenees

ピレネー山脈

the Philippines (the Philippine Islands

フィリピン

the Netherlands

オランダ


The Fuji Mountain と Mt. Fuji

The Fuji Mountain

富士

Mt. Fuji

山の富士山

The Fuji Mountain は mountain があるので the です

Mt. Fuji は 山の富士 と言っているので the は不要です
次の例も同じです

Mr. Yamanaka

男性の山中さん

Mrs. Yamanaka

女性の山中さん

Lake Yamanaka

湖の山中湖

例外

地名が先頭にある施設(橋、駅、大学など)では the がないものがいくつかあります

London Bridge ロンドン橋

Westminster Bridge ウェストミンスター橋

Los Angeles Airport ロサンゼルス空港

Shinjuku Station 新宿駅

Harvard University ハーバード大学

Kyoto University 京都大学

特別なもの

普通の名詞に the を付けて固有名詞にしているものがあります

・The Tower(ロンドン塔)
イギリスでは「あの特別な塔」といえばみんなロンドン塔を思い浮かべるのでしょう
・The City(ロンドンの中心地区)
イギリスではロンドンの中心地区は特別な場所と思っているようです

これは方言に近いですね
私の田舎でも、市の中心の駅を「市駅」と呼んでいました

自分で付けた名前

自分で付けた名前は the で始めるものがあります
the で特別なものだと強調する意味があります

the Ritz-Carlton ザ・リッツ・カールトン

The Beatles ザ・ビートルズ

特別なもの(the sun)

the sun, the earth, the moon

なぜ sun に the がついているのか?

sun や earth が固有名詞だと思っている人もいます
実際に固有名詞としても使われています

sun は「恒星」の意味があります

the sun :あの特別な恒星

あの特別な恒星と言えば、それ以上の説明がなくてもみんな太陽だと分かります
太陽は宇宙に一つしかない存在だからと解釈している人もいます

The sun is a star.

太陽は恒星の一つだ

星には名詞がついているものがあります

・Vega   ベガ
・Sirius   シリウス
・The Big Dipper 北斗七星
・Sun   太陽

これらの一つとして Sun を固有名詞として使うことがあります

(注)The Big Dipper:複数の星で構成されているため、それらをまとめる意味で the が必要になります


earth と moon も同じです

earth は土地などの意味があります
moon 月は地球だけでなく他の惑星(木星、土星など)にもあります

the earth あの特別な土地
the moon あの特別な月

特別な土地や月と言えば、地球であり夜空に輝く月だと理解します

The moon is beautiful.

月が美しい

惑星には名前がついているものがあります

・Mars  火星
・Venus  金星
・Earth  地球

これらの一つとして Earth を固有名詞として使うことがあります

これに類するもの

the sky
the sea
the ground



地面

the country
the world
the universe

田舎
世界
大宇宙

補足(country)

the country(田舎)は a city(都市)に対する田舎です
city は一つのかたまりのイメージなので可算名詞です
country は city の周りに広がっていて、一つのイメージがないので不可算名詞です
country を国の意味で使うときは a country のように可算名詞になります

特別な場所(the park)

特定の場所を表す名詞は the 使うのが普通です

He went to the park.

彼は公園に行きました

She stayed at the museum.

彼女は美術館に行きました

He needed to go to the stadium.

彼はスタジアムに行く必要がありました

I went to the cinema.

私は映画館に行きました

I went to the theatre.

私は劇場に行きました

全体に対する一部(in the morning)

the morning

the morning の the は少なくとも2つの意味があります

  • 「一日の時間の流れ」という全体の中の「朝」
    午後でも夕方でも夜でもない「朝」です
  • 特定できる「朝」なので、午前中全体です

the morning は始めと終わりがある朝全体のイメージです
辞書によると次の時間帯になります

  • the morning
    夜明けから昼(at noon)までの全期間
  • the afternoon
    昼(at noon)から日没までの全期間
  • the evening
    日没から寝るまでの全期間
  • night
    寝ている期間(暗い時間)
スクロールできます

the morning 
↑breaking dawn
夜明け

the afternoon
↑at noon

the evening 
↑at sunset
日没

night 
↑sleep
就寝

in the morning と at night

in the morning なのになぜ at night なのでしょう?

  • in the morning
    夜明けから昼までの全期間の中
  • at night
    寝ている時

at night は the がないので期間のイメージがありません
暗い期間は寝ていて短い1点(at)に感じたと思われます

夜も活動する現代だとin the night が自然な感じですね
みんなが使い始めれば、それが文法として認められるかもしれません

on Monday と in the morning

on:その一日に乗っているイメージ(テーブルの上に乗っているような感じ)
in :ある期間の中というイメージ

月曜日は1日のイメージ
朝は、時間的には短いけど夜明けから昼までの少し長い期間をイメージしたのでしょうか?

at, on, in について

それぞれのイメージに従って、次のように使い分けています
at :時間(ある一点)
on :1日(一つの物に乗っている)
in :週、月、年(ある期間の中)


東西南北

日本語では「東西南北」ですが英語では順番が違います
north, south, east and west

方角を表すときは the north です

morning と同じように少なくとも2つの意味があります
東西南北の中の「北」、そして北側全体です

the north 北側
the south 南側
the east 東側
the west 西側

   the north
北西← 北 →北東
 ↑      ↑ 
         
西   ※   
the west  the east
 ↓      ↓ 
南西← 南 →南東
   the south

They went east.

彼らは東に行った

The North is cooler than the South.

北側のほうが南側より涼しい

Look to the north and you will see the lake.

北側を向けば湖が見えるよ


その他

左右も、右側/左側を意識すれば the で始めます

the right 右側
the left 左側

年代も同じように使えます

the 1980s 1980年代
the 2000s 2000年代
the 2010s 2010年代

説明の追加による特定化

初めての言葉でも説明があれば the で特定できます
比較してみましょう

He sat down on a chair.

椅子に座った

He sat down on the chair in this room.

この部屋に一つしかない椅子に座った

Do you have a car?

車を持っているの?

I cleaned the car yesterday.

昨日、の掃除をしました(自分の車ですね)

I stayed at a hotel.

ホテルに泊まりました

The hotel where we stayed was very cheap.

宿泊したホテルはとても安かったです

理解はできても、正しく話すのは難しそうです
このような例を見て、身近なもので話す練習をすれば効果的かもしれません

無冠詞

不定冠詞(a)と定冠詞(the)に該当しなければ無冠詞です
そんな中で、なぜこれが無冠詞なのか疑問に思うものがあります

愛称(Mom)

愛称は固有名詞になるので無冠詞です

アメリカのバイデン大統領
Wikipediaによると正式な名前は Joseph Robinette Biden Jr. です

よく聞く Joe Biden(ジョー・バイデン)は愛称ですが、この名前もバイデン大統領の名前です
愛称も固有名詞になります

母親や父親を呼ぶときの Mom, Dad も愛称です
愛称なので固有名詞です
愛称として使っているときは大文字で始めます

子供が「ママ」と呼ぶ相手は1人しかいません
唯一のものに決まるので愛称であり固有名詞になります

通学している学校(school)

通学してるschool(学校)は無冠詞です

・school(学校)に学びに行く
・restaurant(レストラン)に食事に行く

どちらも、その機能に焦点を当てて不可算名詞として扱ってもいいはずです
さらに、学校は一つに決まる特別な場所なのに the が不要なのはなぜでしょうか?

学校に学びに行くのは、決まった一つの学校のみです
レストランに食事に行くのは、たくさんある中のどこでも行けます

学びに行く学校は特別なのです
日本語では「通学する」と言います
「通学」とは、学ぶ立場で行く人にしか使えません
英語では「通学」という特別な言葉ではなく、無冠詞でそれを表しています
また、状況によって一つに決まるのではなく、唯一の場所なので固有名詞のようなイメージかもしれません

I go to school by bus.

バスで通学しています

I’ll go to the school my son goes to.

息子が通っている学校に行きます

通学している場合のみが無冠詞です

collegeuniversity も同様に通学していれば無冠詞です

次の2か所も同様の発想で無冠詞になります
hospital  通院している病院
church  信者として通っている教会

これは必ずしも1か所ではないですが、患者信者としてという条件が必要なことが共通しています


the bank

これに近い発想で、初めて会話にでてきたときから定冠詞(the)を使うものがあります

the bank  口座があるなどでいつも行っている銀行
the post office いつも行っている郵便局
the doctor  病気でお世話になっている医者
the dentist  歯の治療でお世話になっている歯医者

無冠詞との違いは不明ですが、どこかで線引きをしないといけません
自分の立場が特別かどうかが分かれ目のようです

気になる話題

単複同形(fish)

冠詞と直結する話題ではないので簡単に説明します

次の2つは単数形でも複数形の形をしているものです

手段   means
シリーズ series

a means to an end

目的達成の一手段

This story is part of a series.

この物語はシリーズの一部です

単数でも複数の形(s)をしているため、複数も同形になったと思われます

次のものは同じような発想で単複同形になったという説があります
昔の発音は現在と違っていて、その当時の発音が単数と複数で似ていたらしい
そのため同形になり現在に引き継がれているという説です

魚 fish
鹿 deer
羊 sheep
百 hundred (数字を言うとき)
千 thousand (数字を言うとき)

群れをなすものという説もあります
数は少ないので個別に覚えるのがよさそうです

補足

thousand は数字を表すときは単数形です(hundredも同じ)
two thousand people:2千人
数字以外は複数形になります
many thousands of people:何千もの人々

食材の不可算名詞(rice)

食材の不可算名詞です

小麦粉    flour
米      rice
スパゲティ  spaghetti
マカロニ   macaroni
ほうれん草  spinach
アスパラガス asparagus

次のような使い方になります

2 cups of flour.

小麦粉2カップ

Blend in flour to form a dough.

小麦粉を混ぜて生地を作る

I’m gonna add two cups of cooked macaroni.

茹でたマカロニを2カップ加えます

I have eaten lots of rice and beans in my life.

私はこれまで、お米とをたくさん食べてきました

米(rice)は不可算名詞なので単数形のままです
豆(bean)は可算名詞なので複数形(beans)になっています

米1粒とかスパゲティー1本は次のように表現します

a grain of rice

1粒の米

two grains of rice

2粒の米

a strand of spaghetti

1本のスパゲティ

普通は髪も不可算名詞ですが、料理などに入っている1本の髪の毛は可算名詞としても使えます

I found a strand of hair.

1本の髪の毛を見つけた

I found a hair in my soup.

スープに髪の毛が 1 本入っていた

髪は可算名詞か不可算名詞か、どちらを使うか悩みそうです

これらの例を見ると、生活の中でカップ1杯などのまとまった単位で使うか、1つ2つと数えて使うかの違いに思えます
普段使っている言葉が文法としてまとめられたものだから、そういうものと理解するしかなさそうです

集合名詞(people)

集合名詞は大きく2つに分かれます

  1. 同一の目的を持った人のグループおよびそれに準じるもの
    ・class, family, company など
    ・まとまりを一つとみれば単数扱い(一つなので不定冠詞)
    ・中のメンバーを意識すれば複数扱い(複数なので不定冠詞なし)
  2. 個別のいくつかのものをまとめた概念
    ・food, furniture, work など
    ・明確に一つのものに決まらないため不可算名詞になる(不定冠詞なし)
例外

people(人々)と police(警察)は複数扱いする集合名詞です
このタイプに属する名詞はほかにもありますが、聞きなれないものばかりです
この2つを例外にすれば、ほかの集合名詞が理解しやすくなります

不定冠詞(a)が必要なのは①で一つのまとまりと見なしたときだけです
それ以外は不定冠詞(a)は不要で無冠詞ですが、多くの場合は定冠詞(the)や他の限定詞などを伴います

集合名詞は冠詞よりも、あとに続く動詞の変化を気にする必要があります

①目的を持った人のグループ

スクロールできます
一つのグループ
単数形
複数のグループ
複数形
意味
audienceaudiences聴衆、観客、読者
classclassesクラス
clubclubsクラブ
committeecommittees委員会
companycompanies会社
couplecouples夫婦、恋人
crewcrews乗組員
crowdcrowds群衆
familyfamilies家族
governmentgovernments政府
publicpublics一般の人々、公衆
staffstaffs職員
teamteamsチーム
generationgenerations世代

このタイプの集合名詞は普通の可算名詞のように使います
一般的な可算名詞との違いは、単数形のままで複数扱いすることがあります

A class is learning English.

クラスは英語を学んでいます

The class are a great bunch of kids.

クラスは素晴らしい子供たちばかりです

グループに属する人は次のように表現します

I’m a member of the staff.

私はスタッフの一人です

I’m a staff member.

私はスタッフメンバーです

日本語では「私はスタッフです」と言いますが、英語に直訳すると不自然になります
staff は class と同じ集合名詞です
(×) I’m a staff. だと「私はクラスです」と同じような違和感があります


people と police

目的を持ったグループのイメージに近いので、ここで説明します

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
people人々a person
a woman
a child
persons
women
children

女性
子供
police警察
警察官
a police officer
a policeman
a policewoman
police officers
policemen
policewomen
警察官
警官
婦警

これらは複数扱いになります
人々と言うときは people が一般的で persons はあまり使われません
一人の警察官は (×) a police ではなく a police officer になります


②複数の個別のものをまとめた概念

①の class などは可算名詞なので、不定冠詞を伴ったり複数形になったりします
それに対してこちらは不可算名詞なので、不定冠詞(a)が不要で単数の扱いになります

食べ物

(注)集合名詞の意味を明確にするために「類」を付けています(以下同じ)

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
food食べ物類rice
potato chips
(不可算名詞)
(複数扱い)

ポテチ
fruit果物類an appleapplesリンゴ
(fish)

seafood
魚類

魚介類
a fish
a salmon
a crab
fish
salmon
crabs

サーモン
カニ
breadパン類a croissantcroissantsクロワッサン

fish(魚)は特殊です
1匹の魚、複数の魚に使えます(単複同形)
さらに魚類(複数の魚の集合体)にも使えます(集合名詞)
魚の種類を意識したときは fishes(複数形)になります

salmon(サーモン)は単複同形です
魚介類は単復同形が比較的多くあります

例外

animal(動物)と plant(植物)は可算名詞です
集合名詞は複数の物を集めた概念ですが、それらとは言葉の成り立ちが違うようです
二足歩行の人に対して、人以外の四足歩行のものを animal(動物)と呼び、動く動物に対して大地から生えているのもをplant(植物)と呼びました
このような例外と思えるものは多数存在します
最終的には個別に覚えるしかなく、覚える過程で意味付けをし忘れにくくするのに役立てるのが良さそうです

身近なもの

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
furniture家具類a table
a chair
tables
chairs
テーブル
いす
clothing衣類

(参考)
pants, jeans
dress
clothe(動詞)
cloth
(複数扱い)
dresses
clothes(洋服)
cloths
パンツ、ジーンズ
ドレス、ワンピース

布、布地
jewelry宝石類a jeweljewels宝石
moneyお金a coin
a bill
coins
bills
コイン
お札

設備や荷物

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
machinery機械類a machinemachines機械
equipment設備類
用具類
a device
a tool
devices
tools
装置
道具
baggage
luggage
荷物類a bagbagsかばん
mail郵便物類a postcard
a letter
postcards
letters
はがき
手紙

制作物

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
documentation書類a documentdocuments文書
poetry詩類a poempoems
music音楽類a song
jazz, rock
songs
(不可算名詞)

ジャズ、ロック

抽象名詞

スクロールできます
集合名詞意味含むもの:単数含むもの:複数意味
scenery風景a scenescenesシーン
laughter笑いa laughlaughs笑い
work労働全般a job
a task
jobs
tasks
仕事
作業
travela trip
a journey
trips
journeys
小旅行
長い旅
traffic交通a carcars
weather天気a nice dayいい日
education教育a lessonlessonsレッスン
stuffものa thingthings

I’m doing a lot of stuff here.

いろいろやっています

I’m doing a lot of things here.

多くのことをやっています

stuff は不可算名詞なので複数形にはなりません
stuff は特定のものではない漫然としたものも含みます
thing は有形の物のイメージがあり、可算名詞なので複数形になります

おわりに

冠詞の一般的な話にも書きましたが、これは一つの説です
おぼえるための語呂合わせのようなものとして使えばいいと思います

英語も日本語と同じ言葉です
日本語が普通に話せるのは、単語と日本語らしいフレーズを覚えているからです
英語も考えて単語やフレーズを作っていくものではありません

玲奈

応用するときは考えているよ😂

時間はかかりますが、一つ一つ覚えていくしかなさそうです

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